併用で大きなメリット
LinuxユーザーとWindowsユーザーが仲良くするには?(1/2 ページ)
Linuxは、Windowsに完全に取って代わることはないかもしれないが、IT部門が両OSを併用できる環境を用意すれば、ユーザーは大きな恩恵を受ける。
40年ほど前の米人気ホームドラマ「Brady Bunch(ゆかいなブレディー家)」で二女のジャンが、人気者の長女マーシャばかり注目されるのを半べそで悔しがって言った「マーシャ、マーシャ、マーシャ」というせりふは有名だ(2015年のスーパーボウル中継でも、このせりふを取り入れたスニッカーズのパロディCMが放映された)。企業向けデスクトップOSの分野では、Linuxがジャンのような立場にある。圧倒的に普及したWindowsに太刀打ちできず、いつも影が薄い。
しかし、姉妹であるマーシャとジャンは、実はちゃんと一緒に力を合わせることができた。(別の1話で他の兄弟とともに「It's a Sunshine Day」を歌ったときのように)。WindowsとLinuxについても同じことがいえる。Linuxも分け隔てなく使っていくべきだ。Linuxディストリビューションは一般的にライセンス料が掛からないので、100でも1000でもLinuxインスタンスを持つことができる。初期コストを気にせずに、好きなだけ多くのインスタンスを実行できるわけだ。
メーカーサポートが終了したハードウェアを持っているなら、Linuxに移行すればよい。多くのディストリビューションは、古いハードウェアをサポートするドライバを搭載している。またLinuxには、一部のディストリビューションが、デスクトップで仮想コンテナとして実行できるという利点もある。Linuxをホストとして、Windowsをゲストとして実行することも、逆にWindowsをホスト、Linuxをゲストとして実行することも可能だ。
しかし、Linuxは決して完璧ではなく、特にサポートが弱い。Linuxの使用上の問題は自社で原因を特定し、修正するしかない。修正方法はオンラインで調べることができ、答えも見つかるだろう。しかし最終的には、どこに問題があるかを判断し、手を加えるのは自己責任だ。それができなければ、Linuxディストリビューションの開発元やサードパーティーのコンサルティング会社にお金を払って、問題を修正してもらうことになる。
Linux上でのアプリケーション実行に関していえば、それらのアプリケーションもほとんどがオープンソースだ。だが、アプリケーションが自社で使うLinuxディストリビューションに対応していなければ、正しく動作しないかもしれない。また、Linuxからバックエンドインフラに接続するためのクライアントアプリケーションが必要な場合、問題にぶつかる可能性もある。例えば、「Microsoft Outlook」のようなアプリケーションはWindowsでしか動作しない。
以上でLinuxの長所と短所が大まかに分かったところで、このOSのさまざまな側面を見てみよう。取り上げるのは、「Advanced Package Tool(apt-get)とは何か」「Linuxをどうインストールするか」「LinuxとWindowsのどちらかを選択する必要が本当にあるのか」などだ。
Linuxの2種類のパッケージとは何か
Linuxでは、ソフトウェアのインストールに必要な各種ファイルをまとめた「パッケージ」が2種類ある。1つは、「.deb」という拡張子が付くdebパッケージ。もう1つは、「.rpm」という拡張子が付くRPMパッケージだ。各ディストリビューションやブランドではこのいずれかが使われる。Debian系のディストリビューション(Zorin、Ubuntu、Xubuntuなど)で使われるのは、APTベースのdebパッケージで、Red Hat系のディストリビューション(FedoraやCentOSなど)で使われるのはRPMパッケージだ。debとRPMでは、含まれるプログラムと、ソフトウェアおよびメタデータの圧縮方法が異なる。
APTベースパッケージの「APT」とは何か
APT(Advanced Package Tool)は、UNIXおよびLinuxシステム用のパッケージ管理ツール。IT管理者がDebianシステムで容易にアプリケーションを取得し、インストールできるように1998年にリリースされた。ソフトウェアの依存関係を解決するのに極めて便利だ。もともとdebパッケージが操作対象だが、現在では、RPMパッケージを使用するディストリビューションにAPTを移植したAPT-RPMも提供されている。
APTの主なコマンドの1つとして「apt-get」がある。apt-getのコマンド形式は次の通り。sudoは、apt-getに一時的に管理者権限を与える。
sudo apt-get install [パッケージ名]
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