AWSを基盤にしたIoTビジネス
「クラウド+工夫」で等身大のIoTビジネスに挑む3社の事例(3/3 ページ)
自前センサーとAIで低コストなIoT基盤を実現
3つ目に取り上げるのは、IoTサービスが生まれやすい環境を創り、生活を豊かにすることを自らのミッションとするスカイディスクの取り組みだ。同社の強みは、多様な情報を収集するセンサーデバイスから通信デバイス、クラウドに蓄積されたデータを解析・予測する人工知能(AI)技術、アプリケーションに至るまで、IoTに関連する全ての要素をワンストップで提供していることにある。
スカイディスクの金田一平氏はIoT普及の阻害要因について、センサーや通信用のデバイスが高価、システムが大規模で複雑、導入に時間がかかるといった原因を挙げる。この課題の解決を目指して同社が提供するのが、独自開発のセンサー/通信モジュール「SkyLogger」と、センサーデータ活用機能やAI機能を実装したIoTプラットフォームだ。
SkyLoggerは、温度、磁気、GPSなど14種類のセンサーを着脱式で組み合わせることが可能。従来は高価なセンサーを使わなければ検知できなかった異常も、IoTプラットフォームのAI機能を使うことで、SkyLoggerの安価なセンサーでも検知できるようになったことが実証実験で分かったという。
金田氏はSkyLoggerとIoTプラットフォームによって「多様なユースケースに柔軟に対応できるIoT基盤を、一から開発することなく簡単に導入できる」と強調する。AI機能は、物流や農業などの分野に特化したデータ分析が可能だ。将来的な新分野にも着脱式センサーで対応する。既に農業分野における植物の育成や病気の予測、物流分野における倉庫管理および物品の輸送管理などの事例があり、実績を拡大中だ。
IoTプラットフォームのセンサーデータ蓄積、分析、AI機能はAWSで構築した。将来的に数十万デバイスのデータを蓄積、分析することを想定して拡張性のあるクラウドサービスを選んだ。
スカイディスクは、電力会社における設備保全情報の計測で培ったノウハウを生かして、センサーが組み込まれていない設備への外付けセンサー導入をサポートするとともに、設備の故障予知を行うサービスをパッケージ化して提供する考えだ。「月額課金モデルによって、中小企業でも容易に導入できるIoTサービスを実現していきます」と、金田氏は今後に向けた計画を示す。
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