Nutanixに続くことができるか
ハイパーコンバージドインフラ市場、これから要注目の3社とその技術(2/2 ページ)
サービス品質を向上するPivot3
Pivot3もまた、株式公開企業を目指している。同社はここ3カ月、Micron Technologyの元最高財務責任者(CFO)ビル・ストーバー氏をCFOに迎え、Cisco SystemsとSeagateでの経験があるジェイミー・ラーナー氏を最高売り上げ責任者に迎えた。
Pivot3は、ハイパーコンバージドインフラという用語が登場する前の2007年から、ハイパーコンバージドインフラアプライアンスを販売している。同社の初期マーケティング戦略は、ビデオ監視システム用のストレージを中心に据えたものだった。それが2014年から2016年にかけてハイパーコンバージドインフラ市場全般に製品を強力に売り込み、2000社以上の顧客を獲得したという。Pivot3の将来を握るのは、2016年1月にNexGen Storageを買収して得たサービステクノロジーの品質だろう。現在も「vSTAC」アプライアンスへサービステクノロジーを統合し続けている。
顧客がハイパーコンバージドインフラ上で複数のアプリケーションを効率的に運用できるには、サービスの品質が重要になる。ハイパーコンバージドインフラが登場した当初、ハイパーコンバージドインフラアプライアンスは、仮想デスクトップインフラやリモートオフィスなど、単一のアプリケーションで使用していた。
Pivot3のCEO兼会長ロン・ナッシュ氏によると、ハイパーコンバージドインフラベンダーの少なくとも1社以上が新規株式公開を行いNutanixに続く余地があるという。「この波に乗って、次のHewlett PackardやVMwareが生まれる可能性がある」と同氏は話す。
Gartnerは、Pivot3をハイパーコンバージドインフラにおける「概念先行型」カテゴリーに位置付け、Forresterは2016年8月のForrester WaveハイパーコンバージドインフラレポートでNutanix、SimpliVityと並ぶリーダーと称した。ナッシュ氏によると、Pivot3 は当初から、フォールトトレランス、自動負荷分散、パフォーマンスの集約、イレージャーコーディングなどのストレージ機能をvSTAC OSに導入したという。
「VMwareなどのハイパーバイザーを利用できるため、処理側については簡単だ」と同氏は言う。「だが、ストレージ側には、長期間の取り組みが必要だ。当社の経験豊富な開発者35人から成るチームが5年半かけて、サーバ側がイレージャーコーディングなどと効果的に連動できるようにした。イレージャーコーディングを分散方式にし、高いパフォーマンスで効果的に機能させるのに多くの時間がかかった」
Pivot3によると、同社の対前年比の収益成長率は直前の四半期から倍増したという。同社の最新製品「Edge Office」は、1つのノードで起動できる、小企業やリモートオフィス向けの製品だ。ただ、同社は、VMware以外のハイパーバイザーのサポートや統合データ保護の欠如など、技術上の制約に依然として直面している。
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SMB市場の独占をもくろむScale Computing
Scale Computingのレディー氏はSMB市場で競争することに大きな喜びを感じているという。同氏は、現在1500社の顧客が5500のシステムを導入しており、Scale Computingが2017年の早い時期に損益分岐点を迎えると予測している。「競争相手がこれから獲得しようとしている顧客数と、当社が抱える顧客数には100社以上の隔たりがある」とレディー氏は話す。
同社は、災害復旧やリモートオフィス向けに単一ノードの「Scale Computing HC3」アプライアンスも追加した。同社は、実装と管理が容易なシステムを他の多くのハイパーコンバージドインフラよりも低価格で提供することに力を入れている。また、同社は2016年、フラッシュアプライアンスと自動階層化も導入した。
VMwareの顧客がプロビジョニングおよび管理できるストレージを提供することから始める他のハイパーコンバージドインフラベンダーとは異なり、Scale ComputingはVMware以外の企業を求めた。同社のハイパーコンバージドインフラアプライアンス「Scale Computing HC3」には、KVMをベースとするオープンソースの仮想化を採用しているため、VMwareへのライセンスの支払いをためらう企業に向いている。
「当社は自らをVMwareの代替と位置付けている」とレディー氏は言う。「VMwareライセンスの更新時期を迎えている企業なら、当社のサービスはより多くのストレージとサーバを購入する場合の代替になり得る。他のハイパーコンバージインフラドベンダーの大半はVMwareをサポートするだけだが、当社は違う。VSANは重要ではない。VMwareの代替になるということは、VSANの代替になることも意味するからだ」(レディー氏)
だが、VMwareによるサポートがないことで、Scale Computingが目標とするインストールベースにも制約が生まれる。また、ハイパーコンバージドインフラベンダーが低価格のアプライアンスを市場に投入し始めるにつれ、同社は中小企業の激しい争奪戦に巻き込まれるだろう。
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