Windows 10アプリの配布や管理が容易に
今更聞けない、「ビジネス向けWindowsストア」を使うと何がうれしいのか?(2/2 ページ)
オンラインライセンスとオフラインライセンス
ビジネス向けWindowsストアでのアプリケーションの配布方法は、アプリケーションのライセンス方法によって異なる。アプリケーションのライセンス方法には、「オンラインライセンス」と「オフラインライセンス」の2種類がある。
オンラインライセンス
1つ目のオンラインライセンスは、デフォルトのライセンス方法だ。通常のWindowsストアと同様、エンドユーザーは直接的または間接的にビジネス向けWindowsストアにアクセスして、アプリケーションとライセンスをダウンロードする。
オンラインライセンスのアプリケーションは、配布方法の選択肢が幾つかある。1つは、アプリケーションをプライベートストアに追加するという方法だ。プライベートストアへのアクセスを認められているエンドユーザーは皆、プライベートストアに登録されたアプリケーションを閲覧したり、自分のデバイスにダウンロードしたりできる。IT管理者はエンドユーザーの役割に基づいてアクセスを許可できる他、アプリケーションをいつでもプライベートストアに追加、削除できる。
ユーザー企業が既にオンラインライセンスを持っているアプリケーションは、エンドユーザーに個別に割り当てることも可能だ。この場合、プライベートストアにアプリケーションを追加する必要はない。アプリケーションをインストールするためのリンクを含むメールをエンドユーザーに送信する。
「モバイルデバイス管理」(MDM)ツールを使って配布する方法もある。この方法を使えば、アプリケーションを特定のユーザーグループに配布したり、エンドユーザーのデバイスにアプリケーションを自動的にインストールしたりと、より細かな管理が可能だ。
オフラインライセンス
2つ目のオフラインライセンスの場合、IT管理者はアプリケーションとライセンスを社内のプライベートネットワークにキャッシュし、エンドユーザーに配布できる。エンドユーザーがビジネス向けWindowsストアにアクセスする必要はない。ただしオフラインライセンスを使えるのは、このライセンス方法を明確に許可しているアプリケーションのみだ。オフラインライセンスのアプリケーションは管理ツールを使って配布できる他、デバイスへのWindowsイメージ展開時に使用する「プロビジョニングパッケージ」にアプリケーションを含める方法もある。
管理者がビジネス向けWindowsストアでできること
ビジネス向けWindowsストアは、アプリケーションとストア自体を管理するためのツールも用意する。IT管理者はこうしたツールを使って、LOBアプリケーションの開発者を「LOBパブリッシャー」として登録したり、プライベートストアの名前を変更したり、アプリケーションの更新管理やカスタマイズをしたりできる。注文書や請求書の確認、アプリケーションの追加購入なども可能だ。アプリケーションを展開するための管理サーバも登録できる。
ライセンスの管理は、IT管理者にとって最も重要なタスクの1つだ。IT管理者はビジネス向けWindowsストア経由でライセンスを回収し、別のエンドユーザーに割り当て直すことができる。現在のライセンスに関する情報を閲覧したり、ライセンスを追加で購入したりといったことも可能だ。
どのような企業が使うべきか
Windows 10デバイスで主にUWPアプリケーションを利用しているエンドユーザーが多く、Azure ADを問題なく利用できる企業にとって、ビジネス向けWindowsストアはうってつけだろう。ただしこの条件に合わない企業にとっては、管理の複雑さが増すだけとなる可能性もある。ビジネス向けWindowsストアについては、一度よく調べてみて損はないはずだ。
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