最上位機種と比肩する操作性
徹底レビュー:ダブルレンズカメラ搭載スマホ「HUAWEI P10」は手頃な価格で優れた性能(1/2 ページ)
「HUAWEI P10」は流行の新機能を搭載し、ソフトウェアとハードウェアは完璧に近い組み合わせを実現している。手頃な価格でダブルレンズカメラを搭載したスマートフォンを探しているなら検討する価値がある。
Huawei Technologiesは2016年に「HUAWEI P9」を1000万台以上出荷し、同機種については確固たる評価を確立している。その後継機として販売する「HUAWEI P10」には、HUAWEI P9よりも優れた操作性を実現するという過酷なミッションが課されている。1年前に販売されたHUAWEI P9と同様、HUAWEI P10は最新の主力製品に分類されるデバイスの仕様に後一歩及ばない。とは言うものの、HUAWEI P10のハードウェアとソフトウェアの組み合わせは、完璧に近い。流行の新機能を搭載し、モダンな仕上げが施され、正真正銘の主力製品とほぼそん色ない状態を実現している。特にダブルレンズカメラを搭載したスマートフォンを探している場合、HUAWEI P10の評価は高くなるだろう。価格が手ごろであることを考慮すると、さらに印象が良くなる。
HUAWEI P10には、Googleの「Android 7.0」とおなじみの「Emotion UI 5.1」が搭載されている。それから、5.1型のフルHDディスプレイ、HiSiliconの「Kirin 960」オクタコアチップセット、4GBのRAM、32、64、128GBの内蔵ストレージ、Leicaの「Leica Dual-Camera 2.0」、3200mAhのバッテリーを備えている。なお、「HUAWEI Mate 9」にもKirin 960が搭載されている。仕様を見ると、HUAWEI P10は、2016年12月中旬に発売されたHUAWEIの主力製品である「HUAWEI Mate 9」のコンパクト版であるかのような印象を与える。また、実際に使ってみると、ほぼ仕様通りということが確認できる。
構造とデザイン
HUAWEIは、ここしばらくPシリーズでベーシックなデザインを維持している。だが、HUAWEI P10については仕上げが改善され、非常に堅牢(けんろう)でモダンな仕上がりになっている。実際に、手に持ってみても素晴らしい。HUAWEI P10には、以前からあるダズリングブルーとダズリングゴールドはもちろんのこと、カラーバリエーションが豊富だ。サンドブラスト加工が施された金属製の本体はビニール盤レコードと見間違えるほどで、指紋が付きづらいこと請け合いだ。このシリーズのデザインに関する最大の特徴は、背面上部にあるガラス部分だろう。ここにはカメラのレンズとLeicaのロゴが配置されている。丸みの強いエッジは、手に心地よいフィット感を実現する上で一役買っている。ただし、バッテリーが交換できないことを考えると、HUAWEI P10が防塵(じん)と防水に対応していないのは残念であろう。
サイズは比較的コンパクトだ。厚さは6.98ミリ、高さは145.3ミリ、幅は69.3ミリとなっている。重量は145グラムだが、手に持ってみると、ずっしりとした感じがある。HUAWEI P10はスマートフォンとしては若干重いかもしれないが、金属とガラス製のパーツを考えれば、想定の範囲内だろう。
HUAWEI P10の前面は、HUAWEI P9から大きく変わっている。というのも、HUAWEI P10では物理ホームキーがディスプレイの下に配置され、驚くほど反応が良い指紋センサーとジェスチャセンサーを搭載しているからだ。つまり、ホームキーを長押しすると、「ホーム」の機能、押す時間が短いと「戻る」の機能がアクティブになる。それから、指を横にスワイプすると「タスク」の機能がアクティブになる。このように、比較的小さな画面でユーザーインタフェースが占有する領域は少なく保たれている。ただし、必要な場合は、ディスプレイ下部に、3つの標準のオンスクリーンコントロールを全て表示することができる。画面の上には、通話時に使用するスピーカー、前面カメラ、複数のセンサーが配置されている。
側面には一般的な配置で端子などが並んでいる。右側面には電源ボタンと音量ボタン、左側面には2枚のnano-SIMカードに対応したスロットが配置されている。このスロットには、nano-SIMカードの代わりにmicroSDカードを1枚挿入することもできる。上側面にあるのは予備マイクのみだが、下側面にはメインマイク、USB Type-C端子、3.5ミリオーディオジャック、スピーカー用のくぼみがある。HUAWEI P10には、シリコン製の透明なカバーが同梱されているが、非常に薄いため、役に立つかは疑わしい。
ディスプレイ
HUAWEI P10には、HUAWEI P9のディスプレイよりも0.1インチ小さい「IPS-NEO LCD」ディスプレイが搭載されている。だが、解像度は同じフルHD(1080p)で、画素密度はHUAWEI P9より高い432ppiとなっている。これは細部まで鮮明な画像を作るのに十分な数値で、どのような状況でも裸眼で個々のピクセルを識別することはできないだろう。ただし、黒の色調にはあまり深みがない。だが、視野角は優れており、直射日光の下でも問題なく使える。HUAWEI P10の閲覧操作は、Appleの「iPhone 7」に匹敵するレベルで、HTCの「HTC 10」より格段に優れている。
色味については、HUAWEI P10は寒色系に強い。上述の通り、黒の色調が深みに欠けることから、撮影した画像は実物よりも冷たい印象を与えることがある。この問題は、明るい暖色を含むテーマと壁紙に変更することで解決できる。ただし、「設定」で「暖色」オプションを有効にする必要があることに留意されたい。この設定を使用すると、適度な彩度になるように調整がなされる。
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