モバイル戦略でよくある5つの失敗
「iPhone」「Android」デバイスに“こだわり過ぎる人”はモバイル戦略に失敗する?(1/2 ページ)
「iPhone」や「Android」スマートフォンなどのモバイルデバイスが企業内に普及する一方、モバイル戦略を進める多くの企業が困難に直面している。こうした企業は何を間違えてしまったのか。
自社でモバイル戦略を推進するIT管理者は、うんざりするほど多くのわなが潜んでいて、無限に落とし穴があるように感じているかもしれない。もちろんモバイル戦略の落とし穴に、流砂、ガラガラヘビ、ワニが潜んでいるわけではない。だがモバイル戦略を進めようにも、うまくいかないともがいているIT管理者にとっては、同じくらいのストレスを感じるものだ。
企業がモバイル戦略を打ち出す際によく犯す5つの失敗と、その回避策を確認しよう。
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失敗1:定義と伝達の不足
「戦略がある」と口に出すことと、実際に文書化や連絡に時間をかけるのは全く別のことだ。モバイル戦略に関する資料には「モバイル化を進めるつもりだ」または「全従業員に業務用の携帯電話を支給し、専用のアプリケーションを構築しているところだ」と書かれているだけのこともある。真のモバイル戦略と、単なる実行リストは似て非なるものだ。
入念に考えられたモバイル戦略には、
- 企業のターゲットオーディエンス
- アプリケーション開発技術
- インフラの調整
- サポート体制
- 操作性の基準
が含まれている。これらの事柄を明確に記載して、測定可能なゴールを設定することが最初のステップだ。IT部門は社内の他部門にこれらを伝達する必要がある。
モバイル戦略の成功には、従業員の賛同が不可欠だ。情報伝達と変更管理業務も欠かすことができない。
失敗2:クライアントPCとの混同
多くの企業がクライアントPCの世界で経験を積み、それをモバイルの世界で生かそうと試みている。だがクライアントPCとモバイルデバイスでは“世界”が異なる。ほとんどのデスクトップ戦略では、コスト効率という名目で標準化や調整が進められる。一方のモバイル戦略は正反対の性質を持つ。
モバイルデバイスユーザーはオフィス内だけでなく広範な場所に分散し、さまざまな種類のデバイスを使っている。モバイルの世界では、デバイスとインフラではなく、アプリケーションとデバイスそのものの操作性による生産性向上が効率化をもたらす。このような違いを踏まえ、モバイル戦略では完全な標準化が不可能だということを認識する必要がある。
失敗3:開発に関する想定不足
アプリケーションの開発者は、ネイティブアプリケーションを作ることが必ずしも最善の策ではないことを認識しておく必要がある。モバイルデバイス向けのWebアプリケーションは、特にリアルタイムで取引をするエンドユーザーに適している可能性がある。
小売りアプリケーションの例を見てみよう。多くの人は実店舗に足を運び、めぼしい商品を見つけると、他でもっと安く買える場所はないかどうかをインターネットですぐに確認する。こうした傾向を認識し、アプリケーションの開発に加えてモバイルデバイスのインターネットでの存在感をより一層高める――。これはまさに、ここ10年でECサイト大手Amazon.comを大きな成功へと導き、他の小売業者が太刀打ちできなくしている要因だ。
IT部門が業務用アプリケーションの開発を検討している場合、まずは主なターゲットオーディエンスが誰なのかを理解する。その上で、オーディエンス同席の下で彼らがどのようにアプリケーションを使いたいのかを明らかにして、想定されるエンドユーザーを考慮して設計しなくてはならない。
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