Chromebookの概念を変えるか
徹底レビュー: Androidアプリも使える「Chromebook Plus」の出来は“ほぼ完璧”、残念な点は?(2/3 ページ)
ディスプレイとスピーカー
Chromebook Plusには、Chromebookの中でも最高レベルのディスプレイが採用されている。12.3型で2400×1600ピクセルの液晶パネルには、色のディティールが鮮やかで、輝度400ニトの明るい映像が非常にはっきりと映し出される(写真5)。Chromebook PlusでDisneyの『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のトレーラー(予告編)を再生したところ、海の深いロイヤルブルーと島のまばゆいエメラルドグリーンのコントラストが見事に表現されていて印象的だった。
視野角が非常に広く、光沢のある仕上げになっているのも、このディスプレイの特徴だ。110度以上の角度からでも本来の色を損なわずに画像を見ることができる。残念なのは、ディスプレイが照明の影響を少し受けやすいことだ。ディスプレイに光が多く当たる、または直接当たると、反射した光が気に掛かってしまう。タブレットモードでの使用中に頭上から光が遮られることなく当たったときには、特に気になった。
このディスプレイで最も素晴らしい点は、10点マルチタッチが可能なことだ。スワイプ、クリック、複数の指によるジェスチャなど、あらゆる操作が快適にできる。言うまでもないが、スタイラスペンによる操作も可能だ(後で詳しく取り上げる)。実際のところ、Chromebook Plusに最も適した操作方法はタッチだろう。Chromebook PlusはChromebookとして考える場合だけでなく、ノートPCとして考えても注目すべきディスプレイを備えている。
残念なことに、スピーカーの方は、ディスプレイほど褒められる点はない。アンプ機能が非常に弱く、部屋全体に音を響かせるには苦労しそうだ。ただし音がクリアに再生される点は、少なくとも朗報だといえよう。音は、中音域から高音域の広い範囲がよく聞こえる。一方で低音域の響きは少し弱く感じられる。そのため求めている音のバランスは得られない可能性があるものの、Chromebookに音質を期待すること自体、筋違いというものだろう。
キーボードとタッチパッド
Chromebook Plusは黒いアイソレーションキーボードを備える(写真6)。厚さ14ミリのデバイスに期待できるキーストロークは浅く、1.2ミリ。あまり力を入れなくてもキーを押し込めるため、反応が少し弱く感じる。打鍵感にも欠けている。それでもキーボードとして全く問題なく使えることは、はっきり述べておく。気に入るような快適さでは必ずしもなかったが、素早く効率的にタイピングすることができた。
スペースキーの下には、中くらいのサイズのタッチパッドがある。タッチパッドは銀色の滑らかなゴム製で、ボタンは付いていない。速く簡単に指を滑らせることができ、操作性と感度が素晴らしい。スワイプとクリックは失敗することも、反応に遅れが生じることもなく、完璧に認識される。
複数の指によるジェスチャも、タッチパッドの下辺で認識されないという点にさえ注意すれば、問題なく機能する。この点は設計上の仕様のようだが、若干戸惑いを覚える可能性がある。特にテキストを選択してコピーするのには苦労した。Chromebook Plusを使い続けていくと、うまく対処できるようになったものの、認識しておく必要がある短所だ。
スタイラスペン
Chromebook Plusには組み込みスタイラスペンが付属する(写真7)。スタイラスペンの見た目は、Samsungの「Sペン」を短くしたような感じだ。あまり太くはないが、簡単かつ快適に扱えるようになっている。スタイラスペンをChromebook Plus本体から取り出すと、コマンド実行用のウィンドウが起動する。このウィンドウからは、画面の一部分をキャプチャーしたり、Googleのメモアプリ「Google Keep」でメモを作成したり、スタイラスペンをレーザーポインターや虫眼鏡として使用したりできる。
目玉機能はGoogle Keepだ。このアプリはメモの読み取りや光学文字認識(OCR)が可能で、メモを検索可能にしてくれる。つまり会議中や講義中に取ったメモをくまなくチェックして、探しているデータを見つける作業が驚くほど速くなる。
バックグラウンドで動作して遅延を減らすという、Googleの機械学習技術もありがたい。Samsungは、この技術によって遅延のない操作性が実現できると断言している。実際には多少の遅延が見られるので、TechTargetとしては、この主張には疑問がある。とはいえTechTargetが試したことのある他のスタイラスペンよりも高速で応答性が高いのは間違いない。またペン先は筆圧検知機能があり、スケッチなどの細かな作業に最適だ。
全体的な性能は本当に素晴らしい。何しろ、すさまじい悪筆を正確に読み取ることができるのだ。絶賛するしかない。
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