4K/HDR画面とスローモーション撮影機能に注目
徹底レビュー:「Xperia XZ Premium」、“記録破り”の高スペックに高まる期待(2/3 ページ)
ディスプレイ
Xperia XZ Premiumのスペックの中で特に興味深いのは4Kディスプレイだ。2015年末にもXperia Z5 Premiumに搭載された4K解像度のディスプレイを見ているが、やはり魅力を感じる。もちろん、前者のディスプレイは後者に比べてあらゆる点が大幅に強化されている。その上、心地の良い感動的なコントラストと、真に迫った鮮やかな色合いも実現している。正確にいうと、Xperia XZ Premiumの5.46インチディスプレイは3840×2160ピクセル、807ppiという記録的なピクセル密度を誇る。本体の表面全体に対するディスプレイの占有率は68.4%だ。なお、前モデルのXperia Z5 Premiumのピクセル密度は806ppiとわずかに差がある。この差はXperia Z5 Premiumのディスプレイサイズが5.5インチだったことに起因する。
Xperia XZ Premiumディスプレイの画質に関してプラス要素がもう1つある。本稿執筆時点の主力TVセットで必須機能となっているHDR(High Dynamic Range)テクノロジーをサポートしている点だ。そのため、明部と暗部の細やかさが向上し、コントラストの深みも増している。この違いは裸眼でも分かる。
このような機能を搭載したスマートフォンはXperia XZ Premiumが世界初となる。漆黒と純白の色調を表現し、明るさも十分で、現実感のある色あいを再現している。その結果、直射日光下で使用する場合の快適さが増している。AppleやSamsung Electronicsの主力スマートフォンは太陽の下よりも日陰の方が画面を見やすいだろう。だが、Xperia XZ Premiumには並外れた視認性が備わっている。
4K解像度がフル活用されるのは4K動画の再生時に限定される。基本ユーザーインタフェースやアプリケーションを操作するときに、Xperia XZ Premiumによってネイティブ解像度が4Kにアップスケーリングされる。このディスプレイサイズだと、日常用途ではフルHDと比べて精細さにそれほど明確な差は感じない。ただし、4K解像度での画像の鮮明さが改善される予定もなさそうだ。この非常に高いピクセル密度の主な活用法にはVR(仮想現実)がある。Xperia XZ PremiumにSnapdragon 835の採用が決まったのは、VRの強化が目的と考えてほぼ間違いない。このスマートフォンをVRヘッドセットとして使用する気がないとしても、HDRの4K動画を大型の4Kディスプレイにストリーミング再生するのには役立つ。
パフォーマンスとバッテリー
Xperia XZ PremiumはオクタコアのSnapdragon 835を内蔵し、1GBpsのLTEに対応する。ただし、このネットワーク速度へのアップグレードは、世界中の通信事業者がまだ着手したばかりだ。やや残念なのは、4GBのRAMと64GBのストレージしか用意されていないことだ。2017年の主力スマートフォンにはもっと高いスペックが期待されている。多くの競合スマートフォンはもう少し上乗せした6GBのRAMを搭載する。とはいえ、本稿執筆時点のアプリやゲームでは4GBもあれば十分過ぎるくらいだろう。Qualcommの「Adreno 540」グラフィックスを搭載していることを考えれば、なおさら余裕がある。そのため、Xperia XZ Premiumは総合ベンチマークテストで、6GBのRAMを搭載した競合スマートフォンと同程度の素晴らしいスコアをたたき出している。日常用途のテストにおいても同様で、あらゆる状況で常に滑らかに動作する。Primate Labsの「GeekBench 4」ではマルチコアテストで5840というスコアを記録した。一方、シングルコアテストの場合は1940と、Samsung Electronicsの「Galaxy S8」とほぼ同じスコアだった。
Xperia XZ Premiumに内蔵されている3230mAhバッテリーは、平均よりも長時間持続することが判明した。4K解像度がほとんど使用されず、Snapdragon 835がチップセットとして適切に最適化されているためだ。フル活用しても問題なく夜遅くまで使用できることは確実で、平均的な使用方法なら翌日までバッテリーが持続する。また、USB Type-C端子はQuick Charge 3.0に対応しているが、それだけではない。ソニーとQnovoが共同開発したバッテリー寿命を伸ばすテクノロジーもサポートしている。そのため、ユーザーが充電を続ける時間の長さを予測し、最適化された速度で充電されるよう調整される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
7
AI時代のITインフラ戦略とは? 販売代理店が知っておきたい最新トレンド
-
8
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
9
人間のせいでAIエージェントの生産性が上がらない
-
10
「IBM i(AS/400)はクローズドなシステム」という誤解 DXに寄与する一歩
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー