4K/HDR画面とスローモーション撮影機能に注目
徹底レビュー:「Xperia XZ Premium」、“記録破り”の高スペックに高まる期待(3/3 ページ)
カメラ
Xperia XZ Premiumには1920万画素のカメラが搭載されているが、そのセンサーにはかなり大型の1/2.3型が採用されている。実のところ、このセンサーは2017年にリリースされた全ての主力スマートフォンの中で最も大きい。これはXperia XZ Premiumの大きな長所となっている。レンズのF値は2.0と明るいが、トップレベルの大半の競合スマートフォンと比較するとそれほど印象的ではない。大変興味深いのは、光学手振れ補正が搭載されていないことだ。代わりに電子式5軸手振れ補正、つまりソフトウェアによる手振れ補正を利用している。この種の手振れ補正は特に動画の撮影時に効果を発揮する。
また、Xperia XZ Premiumでは動画撮影に関する目玉機能として、960fpsのスーパースローモーション撮影が可能になっている。本稿執筆時点では同じ機能を備えたスマートフォンは世界で他に存在しない。フォーカスには、位相差検出センサーやレーザーオートフォーカスなどを組み合わせた方法が採用されている。さらに、Xperia XZ Premiumは専用の撮影用ボタンを搭載した数少ないスマートフォンの1つでもある。カメラの撮影用ボタンと同様に2段階で圧力を検知する。対象にフォーカスを合わせるには半分だけ押し込み、最後まで押し切ることで写真を撮影できる。前面カメラの絞り値は背面カメラと同じで、画素数も1320万画素と高い。
カメラソフトウェアはよくまとまってはいるが、一部見当たらないオプションもある。ポートレート用の拡張被写界深度(選択的フォーカス)はその一例だ。マニュアル設定モードも物足りなさを感じる。というのも、ISOオプションがメニューの深いところに隠れており、絞り値とシャッター速度を個別に制御することもできない。このモードでは、RAW形式での撮影すらサポートされていない。
マニュアル制御が物足りないとはいえ、2017年の主力スマートフォンとしてはトップクラスの写真を撮影可能だ。鮮明さ、細部の表現、ノイズの少なさは平均を上回るレベルになっている。また、ソフトウェアによって、写真に修正を施す後処理がデフォルトで適用される。照明の少ない夜間に撮影された写真ではその影響が特に強く出る。その結果、ノイズ除去の際に細部が失われることになる。とはいえ、非常に高い解像度ならそれでも十分に細部が表現されるので満足できる。
前面カメラには1320万画素のセンサーに、F値2.0、焦点距離22ミリの広角レンズが採用されている。
結論
Xperia XZ Premiumが目指したのは要求水準が高いユーザーを対象にした魅力的なスマートフォンだ。そのため、4K/HDRディスプレイ、Snapdragon 835チップセット、Motion Eyeカメラ、上質な構造と仕上がり、Quick Charge3.0対応の持続時間に優れたバッテリーという、5つの重要な要素が備わっている。Xperia XZ Premiumが今後リリースされる主力スマートフォンの技術的な指針になることは間違いない。このスペックに最先端のギミックが加わったらどうなるだろうか。例えば、ディスプレイの拡張、デュアルカメラ、握る力に反応する側面部などだ。まだ明らかになっていない将来のスマートフォンの姿がはっきり見えてくることだろう。だが、このようなギミックが搭載されていなくても、Xperia XZ Premiumは、開発者、コンテンツクリエイター、アーリーアダプターなど、誰もが欲しがる指折りのスマートフォンに仕上がっている。
長所
- 非常に堅牢で信頼性が高いデザインと仕上がり
- 前モデルよりも改善された4K/HDRディスプレイ
- 平均を上回るバッテリー持続時間
- スローモーション撮影機能を備えたMotion Eyeカメラ
短所
- 幅が広過ぎるディスプレイベゼル
- 重量と寸法
- 4GBしかないRAM
- 4Kコンテンツの不足
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