基礎がしっかりとした手堅い2-in-1デバイス
徹底レビュー:「Lenovo ThinkPad X1 Tablet」はノートPC代わりになる?(2/3 ページ)
スタイラス
ThinkPad X1 Tabletには、Lenovoの「ThinkPad Pen Pro」スタイラスも付属している。この2048段階での筆圧検知が可能な静電容量式ペンは、正面に2つのボタンがある。実際に手にするとちょうど良い重さで、本物のペンのような使い心地だ。また、デバイスの持ち運びを考え、スタイラスのさまざまな収納方法が用意されている。まず、キーボードカバーの右側に、スタイラスをしっかりと保持する筒状の取り付け部がある。また、USB端子にペンホルダーを差し込むアダプターも付属している。当然、この方法では貴重な端子が1つ使えなくなる。
ディスプレイとスピーカー
ThinkPad X1 Tabletのもう1つ優れている点は、12インチのFHD+解像度(2160×1440ピクセル)を誇る、魅力的なIPS液晶ディスプレイだ。このディスプレイは375nitという並外れた明るさで、細部まで美しく再現され、色のコントラストも鮮やかだ。全ての要素がもたらす美しい表示効果により、仕事がはかどるだけでなくメディアも満喫できる。
明るいディスプレイのおかげで視野角も広がる。これは、さまざまな角度からディスプレイを眺めることが多いタブレットにとってはかなりの朗報だ。ディスプレイを90度以上に傾けても、画像の色が失われたと感じることはない。とはいえ、角度が120度を超えると色が徐々に白く、薄くなる。もっと大きな問題は、光沢のあるディスプレイに直接光が当たると、光の反射を煩わしく感じることだ。ディスプレイに明るさがあっても、暗い背景では、背後にあるものが画面に映りこむことが多い。
残念ながら、オーディオは見た目と違って音の広がりが少し悪い。少人数で音楽を聴くのにはちょうど良いが、部屋がある程度広くなると音が十分行き渡らない。それ以上に問題なのが音質だ。厚みがなく甲高い音は、物足りなく感じる。ThinkPad X1 TabletのテストではDuo Sonidosが演奏する「Historie du Tango - Nightclub 1960」を流してみたが、バイオリンの高音に顕著なゆがみがあり、残念な印象が残った。
パフォーマンス
レビューに使用したThinkPad X1 Tabletには、Intelの「Core i5-7Y57」(1.2GHz)プロセッサ、8GBのRAM、Intelの「HD Graphics 615」、256GBのPCIe NVMe SSDが搭載されている。確かに優れたパフォーマンスではあるが、同じ1500ドルの価格帯では、大半の機種の処理能力がこれより優れている。
最大の弱点は、1.2 GHzのCore i5-7Y57を搭載していることだ。このプロセッサは、同価格帯の2-in-1デバイスの大半に内蔵されているIntelの「Core U」シリーズには明らかに力負けしている。だからといってThinkPad X1 Tabletのパフォーマンスが悪いわけではない。大半のコンピューティングタスクに対応でき、マルチタスク処理でもパフォーマンスは安定している。
ThinkPad X1 Tabletのテストでは、Googleの「Google Chrome」のタブを10個アクティブにしてHD動画のストリーミングを行ったが、パフォーマンスの低下は見られなかった。ただし、「Microsoft Excel」の複雑なワークシート計算や動画のエンコーディングのような、プロセッサに負荷が集中する使い方には全く適していない。つまり、基本的な生産性アプリを実行できる程度のデバイスが必要なら、ThinkPad X1 Tabletはその役目をしっかりと果たすだろう。
プロセッサ同様、内蔵のHD Graphics 615も基本的なタスクの大半には十分な性能だ。HD動画の編集や、Blizzard Entertainmentの「Hearthstone」やRiot Gamesの「League of Legends」といった要求スペックの低いゲームのプレイは可能だ。だが、ゲームをプレイするには一部の設定をオフにしなければならない上、プレイ中のフレームレートも安定しない。
256GBのPCIe NVMe SSDは、ThinkPad X1 Tabletが備える喜ばしい要素の1つだ。ThinkPad X1 Tabletの読み書き速度は非常に高速で、プログラムやファイルを瞬時に読み込む。このハイエンドSSDのおかげで、レスポンスが非常に速い印象を受ける。ThinkPad X1 Tabletでは、負荷の高いコンピューティングタスクに対応できない恐れはあるが、それ以外の点では高速で快適な動作を実感できるだろう。
本稿のレビューに使用したThinkPad X1 Tabletのスペックは以下の通りだ。
•Windows 10
•12インチFHD+解像度(2160×1440)のIPSディスプレイ
•Intel Core i7 7Y75 vProTMプロセッサ(1.2GHz)
•Intel HD Graphics 615
•8GB RAM
•NVMe SSD 256GB
•Bluetooth 4.2
•802.11ac
•重量:1.07キロ(キーボードなし:0.76キロ)
- 寸法:291×217×14.15ミリ(幅×奥行き×高さ、キーボードなしの場合は高さ8.45ミリ)
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