基礎がしっかりとした手堅い2-in-1デバイス
徹底レビュー:「Lenovo ThinkPad X1 Tablet」はノートPC代わりになる?(1/3 ページ)
Lenovoの「ThinkPad X1 Tablet」は優れた2-in-1デバイスだが、価格の高さとバッテリー持続時間には物足りなさも残る。ノートPC分野市場のトップ争いに食い込めるだろうか。
LenovoのThinkPadシリーズのファンなら、新製品の改善点は微々たるものだと知っている。2017年発売の「ThinkPad X1 Tablet」でもそれは変わらない。設計面でわずかな変更が加えられ、Intelの「Kaby Lake」アーキテクチャを内蔵した程度だ。ただし、高品質着脱式キーボード、頑丈なマグネシウム合金の筐体、端子の豊富さなど、ThinkPadシリーズに期待される特徴は全てそろっている。
ThinkPad X1 Tabletは基礎がしっかりとした手堅いデバイスだ。だが、ここで疑問が浮かぶ。Lenovoはこの2-in-1を、ノートPC分野市場のトップ争いに食い込めるほど改善したのだろうか。本稿ではそれを完全検証する。
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「ThinkPad X1 Tablet」比較
構造とデザイン
ThinkPad X1 Tabletは無駄のないシンプルなデザインで、ThinkPadの名に恥じない仕上がりだ。マグネシウム合金の筐体、ブラックの艶消し仕上げ、角が丸みを帯びたデザインなど、どれをとっても、人気のビジネスノートPCシリーズのThinkPadだと分かる。Lenovoの象徴ともいえる、「i」の点が赤く輝くThinkPadのロゴは、タブレット裏面の右上隅と着脱可能なキーボードの右下隅にある。
平らな場所ならPCを立てられるように、ThinkPad X1 Tabletにはキックスタンドが付いていている。スタンドはラッチでしっかりと固定され、不意に飛び出す心配はない。このことは作りが素晴らしいだけでなく、ThinkPad X1 Tabletを平らな場所に立てれば両手を自由に使えることも意味する。スタンド自体にはしっかりとした抵抗力があるが、動かそうと思えば簡単に動き、ディスプレイの調整も容易に行える。正直に言って、ThinkPad X1 Tabletはハイブリッド2-in-1最高のソリューションの1つ、Samsung Electronicsの「Galaxy Book」と並ぶトップクラスの製品だ。
キックスタンドに加え、ThinkPad X1 Tabletには着脱可能なキーボードもある。キーボードには複数のマグネットが埋め込まれ、正しい位置に容易に取り付けられるようになっていて、着脱は実に簡単だ。完全つや消しの着脱式キーボードはThinkPad X1 Tabletの高級感を演出しており、キーには優れた弾力性がある。ただし、一部左右の薄くなった部分でキーストロークの深さが十分ではないと感じる。
ThinkPad X1 Tabletの本体サイズは291×217×14.15ミリ(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.07キロだが、タブレットのみであれば、厚さが8.45ミリ、重さは0.76キロだ。そのため、非常に持ち運びやすい。競合機種のGalaxy Bookは厚さ15.24ミリ、重さ1.117キロと、どちらもThinkPad X1 Tabletの方がわずかに薄型軽量になっている。
端子
ThinkPad X1 Tabletの端子は、確かにこれ1台で十分とはいえないものの、2-in-1タブレットで破格の端子数で、ウルトラブックよりも多い。タブレットの左側面にはKensingtonセキュリティロックスロット、音量ボタン、オーディオジャックが並んでいる。右側面には、電源コネクターを兼ねるUSB Type-C端子、USB 3.0端子、Mini DisplayPortが配置されている。電源ボタンは上部面の端に用意されており、簡単に起動できるようになっている。多数の端子を取りそろえているだけでなく、ThinkPad X1 Tabletのディスプレイ右側のベゼルには指紋センサーも搭載されている。
キーボードとタッチパッド
ThinkPad X1 Tabletのうれしい特徴の1つは、ThinkPadシリーズで使い慣れたキーボードデザインを踏襲しているところだ。2-in-1デバイスは筐体をシンプルかつ軽量にするため、キーボードの品質を落としているものが多い。だが、ThinkPad X1 Tabletは完全なキーボードを装備しながら、重量を増やしていない。
プラスチック製で光沢がある黒色のキーは端にわずかなカーブが付けられているため、指にフィットし、押しやすい。キーストロークは着脱式キーボードとしては優れもので、特に、キーボードに指を置いたままでもキーが動いたり沈みこんだりしないで、しっかりとキープされる。大半の2-in-1では、キーボードによって機会費用が生まれていると感じる。つまり、タブレットとノートPCを両刀使いできる付加価値を得るために、上質な周辺機器を犠牲にしている感じだ。ThinkPad X1 Tabletはこのような気分を感じることがない、数少ない2-in-1デバイスの1つだ。
さらにLenovoはThinkPad X1 Tabletにおいても昔ながらのやり方を貫き、もはや同社の象徴ともいえるTrackPointをキーボードの中央に配置し、ディスプレイパッドの真上にマウスボタンを置いている。全てが期待通りに働き、TrackPointの使い心地も他のLenovo製デバイスと変わらない。マウスボタンのレスポンスも非常に良好で、ボタンを押した後の戻りも早い。
もう1つ、スペースキーの下にゴム製の小さなタッチパッドがある。程よいサイズのゴム素材パッドで、流れるように指を滑らせることができ、精度も非の打ち所がない。スワイプ、クリック、複数の指による操作はどれもスムーズに行える。ThinkPad X1 Tabletの操作は、あらゆる面で快適だ。
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