調査が明かすユーザーの不満
「iPhone安全神話」の落日 iOSアプリ50個に1個の割合で情報漏えいのリスクか
安全性が高いとされるAppleのiOSだが、最近のレポートによると、ユーザーは想像以上に頻繁にリスクにさらされていることが分かった。
安全性が高いモバイルOSとの評価を得ているAppleのiOSだが、最近のレポートによると実際には、ユーザーは想像以上に頻繁にリスクにさらされていることが分かった。
モバイルセキュリティソフトウェア会社Zimperiumは、2017年第2四半期の「グローバル脅威レポート(Global Threat Report)」を発表した。この報告書では、Appleユーザーが頭を抱えているiOSアプリのセキュリティ問題に焦点を当て、同アプリの50個に1個の割合でデータが第三者に漏えいする可能性があることが分かった。
同報告書は「企業はセキュリティやプライバシーといったアプリの脆弱(ぜいじゃく)性診断をしない限り、この種のリスクを検出する方法がない」と述べられており、5万個のiOSアプリを診断した結果、1101個のアプリで少なくとも1つのセキュリティまたはプライバシーの問題を抱えていた指摘している。
Zimperiumの研究者らがさらに詳細に分析した結果、この1101個のアプリが5000万回以上ダウンロードされていることが分かった。企業や個人は、これらのiOSアプリが自身のデバイスやネットワーク内に存在しているかどうか、懸念すべきである。
Zimperiumは、2017年4月1日から6月30日までの間に、zIPS(Zimperium Intrusion Prevention System)で保護されたデバイス上で検出されたiOSアプリのセキュリティリスクと脅威を調査し、その結果を「デバイスの脅威とリスク」「ネットワークの脅威」そして「アプリの脅威」の3種類に分類した。
研究者らが詳しくデバイスの脅威とリスクを調べた結果、2017年これまでのところで、AndroidとiOSの両デバイスにおいて共通脆弱性識別子(CVE)の登録数が2016年の年間登録数よりも多いことが明らかになっている。
全ての脆弱性が深刻だというわけではないが、それでもリモートからのコード実行を可能にする数百ものアプリ(StagefrightやPegasusなど)が存在しており、それによりビジネス界では、モバイルデバイスのセキュリティの課題に注意を払わざるを得なくなったと報告書は続ける。
またZimperiumによると、調査したiOSデバイスの23%以上が最新版のOSに更新されていなかった。Appleはアップデートプロセス自体を管理しているため、この点に関しては少々予想外のことであった。それにもかかわらず、報告書によるとモバイルマルウェアに感染しているiOSデバイスの台数はわずか1%にすぎなかった。しかし、Zimperiumにより、iOSデバイスは「疑わしいプロファイルの割合が高く、アプリは弱い暗号化を使用し、潜在的に個人情報をデバイスから引き出している」ことが判明している。
「iOSデバイスに関連する最も懸念すべきリスクは、悪意のある構成プロファイルと『情報漏えいしやすいアプリ』だった」と同報告書は述べている。これらのプロファイルは、第三者がデバイス上に存在し続けることを可能にし、トラフィックの解読、カレンダーや連絡先の同期、デバイスの位置の追跡、デバイスを操作するためのリモート接続やユーザーの知らないところでデバイスからデータを抜き取る可能性がある。
その他、診断したデバイスの80%で中間者攻撃が検出され、iOSアプリのセキュリティに関して最も深刻な問題が判明した。具体的には以下の7つだ。
- マルウェア
- キーチェーン共有
- MD2暗号化
- プライベートフレームワーク
- 個人情報を送信するURL
- UDID(個体識別番号)の取得
- 公共のUSBを利用した充電中に保存されている情報が取り出されること
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