MSのSurface戦略とも意外な共通点
GoogleのApple化が進む HTCのPixelチーム買収で生まれる新スマホを予想(1/2 ページ)
GoogleがHTCの一部を買収するという発表があった。これはAcqui-hire(買収による人材の獲得)だという。Googleは何のために人材を獲得したのだろうか? 販売数拡大ではないGoogleの真の成長戦略を探る。
2017年9月、Googleはスマートフォンやスピーカー、その他のデバイスを含む自社のハードウェアビジネスを強固にし、拡大する目的でデバイスメーカーであり長きに渡るパートナー企業であったHTCのPixel開発チームを11億ドルで買収すると発表した。
この提携に関するGoogleの意図を額面通りに受け取れば、Googleが「楽しい」デバイス体験を提供することを請け合い、Appleのような企業になろうとしているようだ。
Googleのハードウェアの上級副社長であるリック・オスターロー氏は「Googleのハードウェアビジネスはまだ初期段階だ」と話している。「私たちは中核的な機能の開発に焦点を置いている。それはGoogleの傑出したソフトウェア、例えば『Googleアシスタント』と、熟考を重ねて設計されたハードウェアを組み合わせることによってこれまで出来なかったことを実現することだ。言い換えれば現在のGoogleでなければ実現できない、そして楽しい体験を人々に提供する製品を製造していく」
2018年初旬に契約締結予定のGoogleとHTCの提携の一環として、Googleは未来のGoogleデバイスを開発できるようにするために、HTCの中でも抜きん出た才能を持つ、約2000人のエンジニアと技術スタッフを引き抜く。このエンジニアこそGoogleが発売したモバイル端末Pixelを開発したエンジニアである。また、Googleには幾つかのHTCが持つ知的財産の使用が許可される。
米市場調査企業Forrester Researchのアナリスト、ブランドン・パーセル氏は、GoogleがAppleのような企業になるのは、同社としても良い話だという。ただし、Googleが適切な“Appleマジック”とでもいうべきAppleの革新的な戦略を追求することが条件だ。
「もしGoogleがiPhoneに対抗するためにモバイル端末の開発を計画しているなら、それは恐らく成功するだろう」とパーセル氏は言った。「ただ、より大きな成功を得るためにGoogleはHTCの研究開発チームに家庭用の次世代ウェアラブルデバイス開発を任せることが条件となる。具体的にはAppleの新しいニューラルモデル技術(顔認証を行うiPhoneのFace ID機能)のような技術をGoogleは開発すべきである。これはクラウドを経由せずデバイスだけでニューラルネットワーク(人間の神経回路の仕組みを模した機械学習の仕組み)を実行できる技術だ」
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