機能だけでなく、外部委託なども考慮に入れよう
人材管理(HCM)システム主要6製品を比較 自社に合うオプション機能は?(3/4 ページ)
Workday HCM
大手企業と中堅企業にとっての最善のHRソフトウェアを議論するとよくその名が挙がるのは「Workday HCM」だ。そのソフトウェアは次の機能を備える。
- 従業員の管理とモデル化向けのHR管理
- 報酬の計画、調整、管理向けの報酬機能と、さまざまな従業員チームや地理的な場所に対応する報酬プログラム
- 健康保険、支出口座、医療費用口座、退職後の貯蓄計画、フレックス計画、追加手当に対応する福利厚生管理
- 従業員のオンボーディング、目標管理、業績管理、後継者計画、キャリアと育成計画を対象とした人材管理
- 従業員リスクの特定、機会の発見、傾向の監視、データの掘り下げによる要因調査を目的とした従業員の分析
Workday HCMには以下のような拡張モジュールがある。
給与処理
米国、カナダ、英国、フランスの給与処理方式に準拠。また、サードパーティーの給与ベンダーとの統合可能。
時間追跡
従業員がモバイルデバイスやWebブラウザから出退勤を記録し、時間を入力できる。
採用
候補者、採用担当マネジャー、面接チーム、採用担当者と連携し、雇用の決断を支援する。
学習
任意のデバイスからアクセスでき、従業員が共有できる学習体験を提供する。
企業は、財務分析機能を持った「Workday Financial Management」を購入し、Workday HCMと統合すると、人事管理に関連するリアルタイムな財務情報を参照することができる。なお、Workday HCMでは複数通貨の管理と30以上の言語をサポートする。
Workdayでは同社のソフトウェア向けのメジャーアップデートを年に2回実施している。最近の製品としては「Workday Prism Analytics」や「Workday Benchmarking」がある。前者は、財務分析と従業員分析を詳細に調査する。後者は、他のユーザーとの比較でHCMシステムのパフォーマンスをより深く理解しようとする企業に役立つ情報を提供する。
2018年に、Workdayは自社Webサイトのデザインを見直し、提供することを予定している。このWebサイトは、全てのWorkdayアプリケーションとサードパーティーシステムの単一のUIとして機能するという。そのソフトウェアはクラウドベースで、Internet Explorer、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Google Chrome、Safariの他に「Opera」「BlackBerry Browser」をサポートする。また、iOSとAndroidのデバイスでも動作する。
Workdayの顧客は同社の「Workday Community」にアクセスできる。ここにはWorkdayのリソースやトレーニングが用意され、パートナーや他のユーザーとやりとりすることが可能だ。それ以外でも同社にはコンサルタント企業やコンサルタントパートナーによる世界規模のネットワークがある。またWorkdayは「Workday Rising」という年次ユーザーカンファレンスを開催している。
Workday HCMはサブスクリプション形式で提供される。また、Workdayは価格情報を公開していない。サブスクリプション期間は組織の規模と使用する機能によって変わる。無料試用版は用意していないが、既存の顧客はWorkdayのプレビューで新機能をテストやプレビューができる。
Oracle HCM Cloud
OracleはクラウドベースのHCMパッケージ「Oracle HCM Cloud」を提供している。大手企業が主な導入先となるだろう。中堅企業向けに設計をスケールダウンしたバージョンも用意している。Oracleは事前に価格を公表している数少ないベンダーの1社だ。
OracleのHCMスイートには次のような特徴がある。
Global Human Resources Cloud
これが基本製品で、どのモジュールを使用する場合も必須になる。この製品はHRのコアプロセス、従業員情報、複数国での地域コンプライアンス要件が含まれる。この基本モジュールは従業員ごとに1カ月当たり13ドルかかる。Oracleの「Human Resources Help Desk」モジュールには追加で4ドル、「Workforce Health and Safety Incidents」モジュールは2ドルのコストがそれぞれかかる。
Talent Management Cloud
エンドツーエンドの人材管理ライフサイクル用ソフトウェアを提供する。このライフサイクルには候補者の採用から、業績管理、キャリア開発、学習提供、人材評価の実施、後継者計画まで含まれる。Oracleの「Talent Acquisition」モジュールは従業員ごとに1カ月当たり5ドルかかる。「Learning」モジュールは2ドル、「Talent Management」モジュールは8ドルのコストがそれぞれかかる。
Workforce Rewards Cloud
報酬、福利厚生、給与管理、販売報酬など、報酬ベースのプログラムが含まれる。
Workforce Management Cloud
従業員の勤務状況を記録/追跡する。また、臨時(契約)社員の報酬ニーズにも対応する。「Workforce Compensation」モジュールは従業員ごとに1カ月当たり3ドル、「Payroll」モジュールには7ドルがそれぞれかかる。
Work Life Solutions Cloud
ワークライフバランスに貢献するライフスタイルと健康状態の目標を従業員が設定、追跡できる。
HCM Analytics
一連のダッシュボード、レポート、クエリを提供する。これらを通じて企業は従業員をより詳しく把握できる。
Oracleは、中堅企業向けのHCMクラウドソフトウェアも提供している。これはもっと規模が大きいエンタープライズバージョンのHCMをスケールダウンしたものだ。この中堅企業向けHCMシステムのバンドルには従業員ライフサイクルを管理するHRのコア機能ソフトウェアが含まれている。具体的には、従業員の採用、管理、契約解除から、コンプライアンス、職務説明、従業員情報の管理をする。このコア機能は200を超える国と区域を対象にローカライズもサポートする。また、独自の業界、組合、労働協約向けにルール主導型の処理も行われる。価格は従業員ごとに1カ月当たり8ドルがかかる。
中堅企業では次の追加モジュールも利用できる。括弧内は全て従業員ごとに1カ月当たりの価格だ。
- 有望従業員の管理(3ドル)
- 有望従業員の育成計画(1ドル)
- 労働補償(3ドル)
- 学習(2ドル)
- 健康管理(2ドル)
- 勤怠労務管理(3ドル)
Oracleでは、新しいソフトウェアリリースと更新を年間を通じて提供している。同社によると、そのクラウドベースサービスに対するサービスレベルのコミットメント(順守率)は99%以上だという。また、Oracleでは一連のサービスレベルアグリーメント(SLA)も公開している。
「Oracle University」では同社のソフトウェアに関するデジタル登録情報(サブスクリプション)、コース、認定資格も用意されている。
要望すればHCMシステムのデモを実施してくれる。
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