人材管理、もしくは人的資本管理をどう捉えるか
いまさら聞けない人事管理システム、「HRM」「HCM」の必須機能とは(1/3 ページ)
HRMやHCMなどの人材管理支援システムは、福利厚生管理や応募者の追跡から、優秀な社員の確保、その報酬まで、さまざまなことに対応する。企業は何に注目してシステムを導入すればいいのだろうか。
人材管理(HRM:Human Resource Management)システム、あるいは人的資本管理(HCM:Human Capital Management)システムは、さまざまな形態、機能を活用し、企業の最も貴重な資産である「人材」を扱う。
これまでHRMやHCMといった人事管理支援システムは、人事(HR)専門家の管理を助けるものと考えられていた。だが、今では企業全体のマネジャーや従業員が使用するようになっている。人事の業務支援といえば、以前は給与計算や記録管理であったが、人事管理支援システムはそれ以上の業務支援が可能だ。
人事管理支援システムが円滑化するのは「人材発掘」「応募者の採用」「従業員の給与と福利厚生の管理」「人事考課プロセスの監視」「社内トレーニングと雇用機会を通じた従業員の自己啓発とスキルアップ」「ソーシャルメディアツールによる従業員間のコラボレーション」などである。
ここ数年、人事管理支援システムのベンダーは、さまざまな方法でサービスを拡張し多様化させている。そのため、同一条件で競合製品を比較するのは難しい。多くの製品に共通するのが「コア人事機能(給与計算、福利厚生管理、従業員の記録)」「人材管理(タレントマネジメント)」「人事、従業員、経営者向けのモバイルやWebベースのコラボレーションツール」だ。
無数にある機能を細かく見ていけば、注力しているものが違うと気が付く。例えば、コア人事機能や人事部門のアウトソーシングに重点を置くものや、従業員の健康管理(ウェルネス)やワークライフバランス管理などの新しい分野に踏み込んでいるものなどさまざまだ。
つまり、人事管理支援システムの導入を検討している企業は、まずは自社のニーズを十分に明確にしてからベンダーを選ぶ必要がある。
人事管理支援システムのカテゴリー
人事管理支援システムの主なカテゴリーは「コア人事機能」「人材管理」「従業員コラボレーションツール」の3つだ。
コア人事機能
最も重要なのがコア人事機能だ。これは人事管理支援システムの中核となる、どの企業でも人事機能を運用する最低要件になる。コア人事機能には以下のモジュールがある。
- 福利厚生管理
- 従業員の401kプランと加入、従業員のヘルスケア(医療や歯科)、生命保険証券、有給休暇などを扱う。
- 給与計算
- 従業員の給与、賞与、401k拠出を扱う。医療控除などの従業員拠出プログラムもこの中に含まれる。源泉徴収税額の計算、給与の削減、口座振り込みのシステムとの統合なども実行する。
- 従業員の記録
- 多くの場合このモジュールはデータベースになる。各従業員の個人情報(住所、社会保障番号、配偶者の有無など)、雇用記録、関連法令書式などのドキュメントを格納する。
- 勤務時間と勤怠の管理、スケジューリング
- 仕事のスケジュール設定や、勤務時間と勤怠の管理に使用する従業員向けツールを提供する。また、有給休暇の消化日数と残日数も追跡する。ほとんどの製品では、企業が定義したビジネスルールに基づき、仕事のスケジュールを従業員が守れていないときにアラートを自動発行できる。
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