RTCPやデータパステストに注目
クラウドでアプリケーションパフォーマンスを監視する方法(2/2 ページ)
アプリケーションパフォーマンスの受動的監視
クラウドインフラベンダーが、パケットキャプチャー(pcap)機能を提供する場合がある。または、ファイアウォールやスイッチなど、仮想アプライアンスがpcap機能を提供する場合もあるので確認しておきたい。さまざまなツールを使用してパケットの追跡をテストできるように、pcapファイルをエクスポートする機能を探すべきだろう。
優れた内部診断機能を提供するアプリケーションもあり、アプリケーションの運用に影響を及ぼすネットワークの問題を特定するのに役立つ。
例えば、音声や動画のエンドポイントではRTCP(Real-Time Transport Control Protocol)を使用して、パケットロス、ジッタ、ラウンドトリップ時間(データや信号を発信してから戻ってくるまでの時間)を監視できる。この情報を使用すれば、問題が、どのエンドポイント、エンドポイントのグループ、地域またはシステム全体に関係しているかどうかを識別できる。
アプリケーショントラフィックフローが物理/仮想アプライアンスを配置できる場所にある場合は、アプリケーションのパフォーマンスを監視できる。こうしたシステムは、監視するインフラの範囲が増えるにつれて効果的になる。多層アプリケーションの全ての層を監視し、ツールによってアプリケーションパフォーマンスに影響する問題を特定できるのが理想だ。特定するのはネットワーク関連の問題とそれ以外の問題の両方だ。こうしたツールの中には、pcapファイルを分析用にインポートできるツールもある。
ネットワークインフラのテスト
データパスをテストするツールには、魅力的なメリットが幾つかある。テストには複数の種類がある。
1.合成トランザクション
実際のトランザクションを作成する。例えば、特定のエンドポイント間で呼び出しを実施し、呼び出しのコントローラーが正しく機能し、エンドポイント間のデータパスを検証できる。
2.アプリケーショントラフィックのシミュレーション
アプリケーションと同じパケットをテストとして交換できる。パケットカウンターやタイムスタンプのような診断ペイロードを送信して、パスの特性を測定する。このため、インフラ全体で分散してテストするため、アプリケーションシステムに負荷を掛けずに済む。
3.標準ネットワーク診断(traceroute)
特殊な機能は必要としない。他のツールでは視認できないパス情報が得られる場合がある。先の2種類のテストに加え、この機能も併せて提供している場合が多い。
これらを利用することで重要なアプリケーションが稼働していないときにネットワークインフラをテストできる。これは、問題の早期特定や、断続的な問題についての情報収集に役立つ。標準ネットワーク診断を、合成トランザクションやトラフィックのシミュレーションと組み合わせれば、他のツールでは不可能だったインフラへの可視性を得ることができる。
データ全体の並べ替え
ネットワーク管理ツールは、膨大な量のデータをもたらす可能性がある。数時間分や1日分のデータを平均すると、低い値が隠れてしまう恐れがある。代わりに、95パーセンタイルのような並べ替え機能を使用して、問題が発生する項目を特定する。これは、大きなパケットロスが発生するインタフェースやリンクをフィルタリングする場合に特に役立つ。それぞれの問題カテゴリーで上位10個のインスタンスについての簡潔なレポートがあれば、最も深刻な問題を抱えるインスタンスに重点的に取り組むことができる。
上記の全てのツールを最初から使う必要はない。利用できるツールから使い始める。アプリケーションパフォーマンスを監視するには、アプリケーションインフラ全体について考え、使用できるツールやそのツールから得られる情報を考える。わずかな知識も、大きな役割を果たすだろう。
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