数十年使われ続ける理由
「テープ」がデータ爆発時代のバックアップに役立つのはなぜか
自社のデータ保管、保護に四苦八苦していないだろうか。データ量が増え続ける今、磁気テープストレージが賢明かつコスト効率の高い手段になる可能性がある。
ここ数年で、磁気テープストレージは古いテクノロジーだと考えられるようになった。磁気テープストレージに特有の厄介な制約事項を容易に取り除くことができる、データ保護やクラウドバックアップなどの新しいテクノロジーが登場しているためだ。これは驚くようなことではない。
だが、だからといって磁気テープストレージが全く利用されなくなるわけではない
昨今、企業は前例のない勢いでデータを生み出し、当然その結果として、企業が保管すべきデータが急増している。ビッグデータ時代におけるこうした事態は、ストレージリソースへの負担を増やし、大きな問題の一つになっている。大量のデータをオンプレミスに保管する企業は、必要な容量の確保に苦慮している。大半のデータをパブリッククラウドで保管している企業は、データの増加によってストレージコストが増える一方だ。
バックアップシステムへの影響
データ量の急増によるこの問題は、バックアップシステムにも影響する。ディスクベースのバックアップシステムは容量の限界に近づく。ストレージの使用率が高まりその分コストが高騰する。もちろん、重複排除など不要なデータを削減する手法を用いてストレージの使用率を一時的に落とすことは可能だが、最終的にはデータ量の急増に対処できるだけの環境を用意しなければならないのは間違いない。
大概のIT担当者が認知しているように、磁気テープストレージは数十年にわたって最も信頼のおける種類のバックアップメディアだった。これには、正当な理由が幾つかある。どのようなテクノロジーも、魅力的なメリットがない限り、これほど長くトップの座に君臨し続けることはない。
長い年月の間に、テープと競合するバックアップメディアが幾つも生まれている。それでも磁気テープストレージの勢いは半世紀近く衰えていない。それはテープが比較的安価で、持ち運びやすく、容量が大きいためだ。
では、こうしたテープの特性は現在のビッグデータ時代にどのようなメリットをもたらすのだろう。現代の企業は膨大な量のデータを保有し、その保管に苦労している。パブリッククラウドではストレージ容量に制限はないが、利用したストレージ容量に応じて毎月料金が請求される。
磁気テープストレージは、データアーカイブの選択肢として非常に現実的であることに変わりはない。保持する必要はあってもすぐにはアクセスする可能性が低いデータは、プライマリーストレージからテープに移動できる。この方法で、新たに生み出されるデータ用にディスクストレージを開放し、ストレージコストを大幅に削減できる。
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