新たに生成されるデータの量は、今後数年間で数ゼタバイトに達すると予測されている。この膨大なデータの保存はどうすべきか。
テープストレージ(以下、テープ)は長い時間をかけて開発され、1つのカートリッジで数十テラバイトの容量が利用可能となった。そのため、フラッシュ、ディスク、クラウドの各ストレージと並んで、テープも重要な記憶媒体になりつつある。だが、テープ推進派でも、膨大なデータを処理するには他のストレージ媒体を併用した包括的な検討が必要だという。
2018年前半にLTO(リニアテープオープン)プログラムで発表されたテープ媒体の年間出荷レポートによると、2017年に出荷された圧縮テープストレージの総容量は10万8000P(ペタ)Bで、2016年に比べて12.9%の増加となった。これは2008年の出荷総容量2万PBの5倍を超える。
2017年後半に発表された「LTO-8」は、30TBの圧縮容量と12TBの非圧縮容量を持つ。圧縮、非圧縮容量ともに2015年に発売された「LTO-7」から倍増した形だ。ストレージ企業Spectra Logicによると、非圧縮容量12TBとは、映画8000本、音楽288万曲、写真714万枚に相当する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「次世代IAサーバ」はどこまで進化したのか? (2025/7/9)
製造や医療で注目の「エッジAI」、産業用コンピュータにいま必要な技術とは (2025/5/23)
クラウド全盛期になぜ「テープ」が再注目? データ管理の最前線を探る (2025/4/24)
データの多様化と肥大化が加速 ファイルサーバ運用は限界? 見直しのポイント (2025/4/8)
Hyper-Vは「次の仮想化基盤」になり得るのか 有識者の本音を聞く (2025/3/14)
なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...