「統合エンドポイント管理」(UEM)早分かりガイド【前編】
ベンダーがひしめく「統合エンドポイント管理」(UEM)市場、主要11社を紹介
統合エンドポイント管理(UEM)は、比較的新しい製品分野だ。本稿では、主要UEMベンダー5社と各社が提供するUEM製品、加えて他の注目すべきUEMベンダー6社を紹介する。
変更履歴(2019年5月2日8時29分)
記事掲載当初、UEM分野のリーダーだと評価されているベンダー数を「4社」、記事中で紹介しているUEMベンダーの総数を「10社」と記載していましが、正しくはそれぞれ「5社」「11社」です。おわびして訂正します。本文と記事タイトルは修正済みです。
統合エンドポイント管理(UEM)製品により、IT担当者はさまざまなデバイスと機能を一元管理できる。UEM製品を活用するにはまず、歴史の浅いこの市場の見取り図を描くのがお勧めだ。
UEM製品の成功は主に、「Windows 10」に強力なモバイルデバイス管理(MDM)のためのAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)が搭載されたことによるものだ。主要なUEM製品はWindowsデバイスだけでなく、Appleの「macOS」「iOS 11」、Googleの「Android」「Chrome OS」、BlackBerryの「BlackBerry OS」を搭載するデバイスも管理できる。
主要なUEMベンダーと各社の製品
UEMベンダーが需要に応えようとツールの機能強化を急ぐ中、管理者は自社に最適な製品を見つけなければならない。UEM市場はかなり新しいため、市場を理解するベストな方法の一つは、調査会社Gartnerのベンダー評価レポート「Magic Quadrant」のUEM編に目を通すことだ。このレポートで「ビジョンの完全性」と「実行能力」が共に高い、UEM分野の「リーダー」と評価されているベンダーは以下の5社だ。
- VMware
- VMwareはUEM市場の強力なベンダーであり、エンタープライズモビリティー管理(EMM)製品での実績も豊富だ。同社のUEM製品「AirWatch」は、エンドユーザーが業務アプリケーションに安全にアクセスするためのデジタルワークスペース製品群「VMware Workspace ONE」の構成要素でもある。
- Microsoft
- MicrosoftのUEMサービス「Microsoft Intune」は、同社のデバイス管理/セキュリティサービス群「Enterprise Mobility + Security」(EMS)の構成要素の一つだ。EMSはID管理/ディレクトリサーバの「Azure Active Directory」やCASB(Cloud Access Security Broker)の「Microsoft Cloud App Security」といったサービスを含む。
- IBM
- IBMのUEM製品「IBM MaaS360 with Watson」は、EMM技術の強化によって進化してきた。その過程で蓄積してきた豊富な実績がある。30日間の無料トライアルも提供している。
- MobileIron
- MobileIronの同名製品群は、評価も歴史も堅実だ。同社のUEM製品は幅広いOSやデバイスを管理できる。そのためIT担当者は自社に最適なデバイスを選択しやすい。
- BlackBerry
- BlackBerryの「BlackBerry Unified Endpoint Management」は、同社のデバイス管理/セキュリティ製品群「BlackBerry Enterprise Mobility Suite」の一つだ。IT担当者はUnified Endpoint Managerを使って、iOS、macOS、Android、Windows 10、BlackBerry OSデバイスを管理できる。
これら以外にも、考慮すべきUEMベンダーは何社もある。例えば、
- Sophos(「Sophos Mobile」)
- Citrix Systems(「Citrix Endpoint Management」)
- SOTI(「SOTI ONE」)
- 42Gears Mobility Systems(「SureMDM」)
- Ivanti Software(「Unified Endpoint Manager」)
- ZohoのManageEngine部門(「Desktop Central」)
などが挙げられる(丸かっこ内は各社の主要UEM製品)。
後編では、UEM製品と他の製品分野との違いを整理した上で、UEM製品の選定ポイントを紹介する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「統合エンドポイント管理」(UEM)早分かりガイド
モバイルデバイスだけでなく、PCやIoTデバイスまで幅広いデバイスを統合管理する「統合エンドポイント管理」(UEM)製品。その主要ベンダー/製品と、類似の製品分野との違いを簡潔に説明する。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
“攻撃者優位”なサイバーセキュリティ、全ての「穴」をふさぐ方法とは? -
製品資料
実際に悪用される脆弱性は4%前後 優先的に対処すべき脆弱性を把握するには? -
製品資料
HubSpotの機能を拡張する法人データ活用法 -
製品資料
面倒で非生産的な「名寄せ」作業 高精度&高効率に実施するには? -
製品資料
名刺管理には「その先」がある 成果のでない営業活動から脱却する秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Netflixのバックエンドは「ほぼJava」 3000超のアプリを支える開発基盤の裏側
-
2
ISMSの“コンサル丸投げ”が招く数千万円の無駄 NTTドコモビジネスの脱出劇
-
3
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
4
「WSUS」終了の時限爆弾 “本命”移行先ツールとMicrosoft提唱の新管理手法
-
5
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
6
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
7
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
8
「企業におけるAIの運用」に関するアンケート
-
9
「OSの選定・導入」に関するアンケート
-
10
アラート47%削減 オープンハウスが捨てた「全部メール通知」の監視体制
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
財務・会計はAI活用でどう変わる? 調査で見えた変革の道筋
-
3
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
「結局、一部の人しか使わない」 AI活用が業務に定着しない根本的な理由
-
7
コスト分析で見る「デバイス復旧」の代償 損失額から導きだされた投資戦略とは
-
8
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
9
ゼロトラストにおける「IDaaSの課題」と補完すべき重要機能とは?
-
10
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー