「モバイル脅威防御」(MTD)はモバイルデバイス管理で一歩先を行くための手法だ。今後導入が広がると予想されるMTD製品とEMM製品を連携させたセキュリティ対策について解説する。
モバイルセキュリティ戦略では、潜在的な脅威を幅広く考慮しなければならない。「エンタープライズモビリティー管理」(EMM)製品だけでは対処しきれないものがほとんだ。IT管理者は、モバイル脅威防御(MTD)製品をEMM製品と組み合わせたモバイルデバイス管理を取り入れる必要がある。
モバイルデバイスのセキュリティリスクが広がり続けることに合わせ、MTDの重要性はかつてなく高まっている。
EMM製品はデバイス管理とポリシーの適用にその役割の重点を置いている一方、MTD製品はデバイスにおいてサイバー攻撃への対策を施す役割を持つ。MTD製品は機械学習アルゴリズムなどの人工知能(AI)技術を組み込んで、潜在的な脅威を正確に検知してそれに対処する。
本稿では、MTD製品の基本的な機能の他、代表的な製品として「Check Point SandBlast Mobile」(SandBlast Mobile)、「Zimperium zIPS」「Symantec Endpoint Protection Mobile」(SEP Mobile)を紹介する。
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