標準機能の有効化からツール間連携まで
「UEM」ユーザーが「IAM」(ID・アクセス管理)機能を使えるようになる方法
統合エンドポイント管理(UEM)とID・アクセス管理(IAM)の双方の機能を利用するには、どうすればよいのか。その方法を紹介する。
統合エンドポイント管理(UEM)ツールと、ID・アクセス管理(IAM)ツールには重複する機能がある。Citrix SystemsやVMware、MicrosoftをはじめとするUEMベンダーは、自社のツールにIAMの機能を追加している。その主な手法は「Active Directory」などのディレクトリサービスとの密接な連携だ。一方、OktaやRSA Security、CentrifyなどのIAMベンダーも、自社のツールにデバイス管理機能を追加している。
現状、UEMツールに搭載されているID管理機能はIAMツールの機能には及ばない。大半のIAMツールはユーザーのIDを管理する各種機能を提供している。例えば、プロファイルやパスワード管理、アプリケーション接続先の制限、ログ記録などだ。これに対してUEMツールは、デバイス自体のセキュリティ確保と管理のニーズに重点を置く。用意する方法には、資産管理やアプリケーション管理、プロファイル管理などがある。
UEMツールのアプリケーション管理機能には、IAMの機能が追加されるようになっている。これには、シングルサインオン(SSO)や「条件付きアクセス」(アクセス元のネットワークやデバイスなどの状況に応じたアクセス制御機能)などがある。例えばデジタルワークスペース製品群「VMware Workspace One」に同梱されている「VMware Identity Manager」は、SSOと条件付きアクセスの機能を搭載するIDaaS(Identity as a Service)だ。MobileIronのUEMツールにも、SSOや条件付きアクセス、多要素認証の機能がある。
UEMとIAMの機能を利用する方法
多種多様なエンドポイントデバイスを網羅的に管理するために、UEMを必要とする企業は少なくない。一方、IAMツールにメリットはあるものの、IAMツールを必要とする企業はそれほど多くない。現在IAMツールを使用せずにUEMツールを導入している企業が、最低限すべきことがある。それはUEMツールのIAM機能の有効化だ。そうすることで、セキュリティとエンドユーザーの操作性が大幅に高まる。
IAMツールとの連携機能を用意するUEMツールもある。例えば、Citrix SystemsのツールはOktaのツールと連携できる。IAMツールを所有している企業は、UEMツールのコントロールパネルでIAMツールの管理パスや制御パスを確認するのがお勧めだ。ただし、これは理想的な方法ではない。多くの連携機能は未成熟で、IAMツールのインタフェースならばより多くの機能を利用できる。企業は、UEMツールとIAMツールの機能を使用して、一貫性のあるプロファイル管理とユーザーアクセスの強制を実現するのが望ましい。
現時点で、IAMの機能が組み込まれていないか、既存のIAMツールと連携できないUEMツールを使用している場合は、戦略を見直してより多くの機能を搭載した別のツールを探す方がよいだろう。さもなければ、2つの独立したシステムを使用して、どちらも一貫性がなく、十分に活用されない状況になる可能性がある。最悪の場合、ユーザーの操作性が不適切な状態にもなり得る。そのような状態は、IAMツールとUEMツールへの投資に悪影響を及ぼすだろう。
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