アクセシビリティーも向上
「Chrome OS 74」の注目機能とは? Android/Linuxアプリ利用がより快適に
Chrome OSバージョン74は、組織向け機能やアクセシビリティー、セキュリティなどを強化した。AndroidアプリとLinuxアプリ向けの機能を強化し、使い勝手の向上を図る。
Googleは2019年5月にクライアントOS「Chrome OS」のバージョン74をリリースした。企業利用と個人利用の両方に向けた新機能だけでなく、「Android」と「Linux」の機能との連携も強化した。
主な強化機能
Chrome OSバージョン74について、特筆すべき追加機能は以下の通りだ。
- Webブラウザ「Chrome」でPDFファイルを閲覧できる拡張機能「PDF Viewer」の注釈機能と描画ツール
- 「マイファイル」フォルダ直下にファイルとフォルダを作成できる機能。これまでは「ダウンロード」フォルダ下に限られていた
- テキスト読み上げ機能「ChromeVox」で音声をはじめとする複数項目のログ記録を有効にできる開発者オプション
- バグやエラーが発生した際に、パフォーマンスに関するデータとフィードバックを送信できる機能
さらに音声アシスタントの「Googleアシスタント」を検索バーに組み込んだ。最近使ったアプリケーションやGoogle検索結果の表示に利用し、ユーザーが検索する回数を減らすことを後押しする。これまでのGoogleアシスタントはアプリケーションとして独立しており、画面に会話を表示する形で利用する必要があった。
Android/Linuxアプリでできることやセキュリティ機能を強化
Chrome OSで動作するAndroidやLinuxのアプリケーション向けの機能強化も特筆事項だ。Androidの「カメラ」アプリケーションで、Webカメラやドキュメントカメラ(書画カメラ)、顕微鏡など外付けのUSBカメラを認識できるようになった。Linuxアプリケーションでの音声出力機能も追加された。ただし音声入力はまだ利用できない。
セキュリティ関係では、ユーザーを管理するためのユーザーID(UID)とグループID(GID)の変更を制限できる機能「SafeSetID」がLinuxカーネルに追加された 。これにより、上位権限がなくてもユーザーの管理や削除ができるようになった。
米国のモバイルPC向けOSのシェアは、全体ではWindowsがリードしているものの、高等学校までの教育市場ではノート型デバイス「Chromebook」の販売を通じたChrome OSが強い勢力を持っている。今回のリリースによって、Chrome OSは着実に勢いを増しつつある。
調査会社Futuresource Consultingによると、米国の高校までの学校向けに出荷されたモバイルPCは、2018年の統計でChromebookが約60%を占めたのに対し、Windows搭載PCは約22%と、2017年の約25%から後退した。Microsoftは教育市場で存在感を保つために、教育機関向けモバイルデバイス管理(MDM)ソフトウェア「Microsoft Intune for Education」や、「Windows 10」をセーフモードで利用する「Windows 10(Sモード)」を投入した。
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