業界特化型、ゼロクライアントなどさまざま
主要15社のシンクライアントを徹底比較 Chromebook、Raspberry Piもあり?(1/4 ページ)
本稿では、市場に出回る主要シンクライアントシステムを取り上げ、業界、コスト、データ使用に基づき比較する。どのシステムを購入するかを正しく判断する参考にしてほしい。
シンクライアントシステム市場は堅調で、選択肢も非常に多い。そのため、管理者は最終判断を下す前に徹底的な比較をしなければならない。
主要シンクライアントベンダーには、多様な製品ラインアップの一環としてシンクライアントを提供する大企業も、シンクライアントコンピュータ製造に特化する小規模企業もある。
シンクライアントシステムとは、利用する全てのソフトウェアとファイルを一元管理型サーバから取得するよう設計されたシンプルなPCを指す。シンクライアントの形状は、使用場所と使用方法によって異なる。デスクトップ型もあれば、ノートPCやタブレットのようなものもある。こうしたシンクライアントデバイスの形状を数多く用意している企業もあれば、2~3種類または1種類に限定して用意する企業もある。
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どのシンクライアントベンダーが適しているかは、導入規模に大きく左右される。中小企業は、Hewlett Packard(HP)やDellなどの大規模ベンダーに目を向けるのは難しいだろう。だが、IGEL Technology(以下、IGEL)やNComputingなどの小規模ベンダーであれば最適な導入計画を立てられるかもしれない。
一方で、例えば5万台のシンクライアントを必要とする企業は、小規模ベンダーでは対処できない可能性がある。
「当社は、顧客に12万台を超えるシンクライアントを導入した実績があり、その規模は増え続けている」と話すのは、Dellの企業コミュニケーション部門で働くデーモン・マズニー氏だ。IGELでのクライアントの最高インストール数は3万台だという。
以上を踏まえて、自社に最適なシンクライアントベンダーを検討してほしい。本稿で紹介するのは以下の15社である。
- Advantech
- ASUS
- Centerm Information
- Dell
- 富士通
- HP
- IGEL
- LG Electronics
- Lenovo
- NComputing
- Raspberry Pi Foundation
- Samsung Electronics
- Siemens
- 10ZiG Technology
では早速各ベンダーのシンクライアントについて見ていこう。
Advantech
多くのシンクライアントがオフィス向けに設計される中、台湾の企業Advantechが製造するのは工場現場や倉庫内などの工業環境向けのモデルだ。同モデルはオールインワンデバイスで、キーボードとマウスの代わりにタッチスクリーンを搭載する。
デバイスの画面サイズは5~17型、マイナス20℃~プラス60℃の温度でも機能する。また、IP66対応の防塵(ぼうじん)筐体を備え、強力な水の噴射にも耐える防水が施されている。
ASUS
台湾の多国籍企業ASUSは、ほぼ全ての種類のPCと周辺機器を製造している。同社のテクノロジーにはさまざまな種類のシンクライアントが含まれ、同社はこれらを「ミニPC」と呼んでいる。
例えば「VivoMini UN65U」はCitrix SystemsのVDI(仮想デスクトップインフラ)「Citrix Virtual Desktops」と互換性のあるデスクトップだ。同機にはさまざまなIntelのプロセッサが組み込まれ、USB端子4つとビデオ端子2つ、ストレージカードリーダーを内蔵する。価格は386~669.97ドルだ。
ASUSはVMware、Citrix Systems、Microsoftの仮想デスクトップ環境向けに、OSやHDDといった基本部品を搭載せずデスクトップ仮想化利用に特化した端末「ゼロクライアント」も製造する。また、オールインワンモデルとデスクトップも用意している。
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