本稿では、市場に出回る主要シンクライアントシステムを取り上げ、業界、コスト、データ使用に基づき比較する。どのシステムを購入するかを正しく判断する参考にしてほしい。
シンクライアントシステム市場は堅調で、選択肢も非常に多い。そのため、管理者は最終判断を下す前に徹底的な比較をしなければならない。
主要シンクライアントベンダーには、多様な製品ラインアップの一環としてシンクライアントを提供する大企業も、シンクライアントコンピュータ製造に特化する小規模企業もある。
シンクライアントシステムとは、利用する全てのソフトウェアとファイルを一元管理型サーバから取得するよう設計されたシンプルなPCを指す。シンクライアントの形状は、使用場所と使用方法によって異なる。デスクトップ型もあれば、ノートPCやタブレットのようなものもある。こうしたシンクライアントデバイスの形状を数多く用意している企業もあれば、2〜3種類または1種類に限定して用意する企業もある。
どのシンクライアントベンダーが適しているかは、導入規模に大きく左右される。中小企業は、Hewlett Packard(HP)やDellなどの大規模ベンダーに目を向けるのは難しいだろう。だが、IGEL Technology(以下、IGEL)やNComputingなどの小規模ベンダーであれば最適な導入計画を立てられるかもしれない。
一方で、例えば5万台のシンクライアントを必要とする企業は、小規模ベンダーでは対処できない可能性がある。
「当社は、顧客に12万台を超えるシンクライアントを導入した実績があり、その規模は増え続けている」と話すのは、Dellの企業コミュニケーション部門で働くデーモン・マズニー氏だ。IGELでのクライアントの最高インストール数は3万台だという。
以上を踏まえて、自社に最適なシンクライアントベンダーを検討してほしい。本稿で紹介するのは以下の15社である。
では早速各ベンダーのシンクライアントについて見ていこう。
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