HPはシンクライアント市場を席巻する大企業だ。同社は毎年約100万台をインストールしている。ほぼ全てのデバイスを複数のバージョンで製造している。
HPは、オフィス向けデスクトップ型シンクライアントを幅広く取りそろえている。2.40GHzのIntelプロセッサ、USB端子3つとビデオ端子2つを備えるベーシックな「HP t430 Thin Client」から、3.6GHzのAMDクアッドコアプロセッサ、USB端子9つとビデオ端子4つを搭載する最上位モデルの「HP t730 Thin Client」までさまざまだ。
モバイルシンクライアント市場では、同社は「HP Chromebook 14」や、VDIオプションを備えた「HP mt21 Mobile Thin Client」などのノートPCを提供する。また「Windows Embedded」を実行するタブレット「HP ElitePad 1000 G2」も用意している。
導入台数の多さからHPのハードウェアに寄せられる不満も多い。だが、それでも問題ないと考えるユーザーも一定数いる。例えば、HP t430 Thin Clientの最低価格は249ドルだが、ユーザーレビューによると同社のもっと高価な一般消費者向けPCと比べて構造品質が劣るという。また、最低価格が600ドルのHP mt21 Mobile Thin Clientのレビューでは画面が薄暗いと酷評されている。だが、モバイルシンクライアントとしては十分だと考えるユーザーもいる。
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