「Windows Virtual Desktop」を導入する上で考慮が必要になりそうなのが、リモートデスクトップで以前から存在していた「印刷」の問題だ。その対処に役立つ手段を紹介する。
リモートデスクトップでは以前から印刷が課題だった。Microsoftの新たなDaaS(Desktop as a Service)の「Windows Virtual Desktop」も、その課題と無縁ではない。
Windows Virtual Desktopで印刷を実行することは可能だが、そのプロセスはユーザーが思っているほど簡単ではない可能性がある。サードパーティー製品を使えば印刷プロセスをシンプル化でき、IT管理者は印刷管理を一元化できる。
リモートデスクトップでは、想定するプリンタでは印刷できなかったり、印刷ジョブを送信しても何も印刷されなかったりすることがある。こうした問題に対する従来の対処方法は、リモートデスクトップのクライアントの設定を変更して、ユーザーの印刷ジョブがリモートプリンタではなくローカルのプリンタで印刷できるようにすることだった。Microsoftは「Easy Print」という機能を使ってこれを実現した。ただしEasy Printは完璧な解決策ではなかった。
リモートデスクトップ環境にプリンタを導入する技術は主に2つある。1つ目は「Printer Redirection」という技術で、印刷ジョブをリモートマシンからクライアントに転送し、続いてクライアントのローカルプリンタに転送する。2つ目の「Session Printing」という技術は、リモートマシンからリモートプリンタへ印刷ジョブを直接送る。Easy Printの問題は、Printer Redirectionしか利用できず、Session Printingを利用できない点にある。
Windows Virtual Desktopを含むリモートデスクトップ環境で印刷をシンプル化できる製品は、サードパーティーのベンダー数社が開発している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
サーバ仮想化基盤の「ちょうどよい選択肢」と将来を見据えたITインフラの在り方 (2025/6/10)
Web会議が重い「古いVDI」から脱却 攻めのDXを支える“次世代基盤”とは? (2025/6/3)
やはり「Kubernetesの運用は難しい」のか、専門家不足の企業でも取れる手は (2025/5/27)
VMwareからの移行で新たな価値を得るための“最適な移行先”を探る (2024/11/5)
VMware対策に追われるSIer 課題は「移行先の選定」だけではなかった (2024/7/31)
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...