VMwareは複数のクラウドインフラを一元管理するための製品群を拡充させている。同社のクラウド関連製品群は、Broadcomの買収でどのように変化するのか。
2022年5月、半導体ベンダーのBroadcom(ブロードコム)は大手仮想化ベンダーVMwareの買収で合意したと発表した。VMwareはクラウドベンダーと協業し、各社のIaaS(Infrastructure as a Service)で利用できる製品・サービス群を提供している。Broadcomの買収が、VMwareのクラウドインフラ管理製品・サービスに与える影響とは。
Broadcomは2018年に、データセンター管理ソフトウェアベンダーのCA Technologiesを買収している。そのためインフラの設定やセキュリティ対策、アクセス管理、コスト管理、パフォーマンス管理など、クラウドインフラ管理に関連したVMwareのソフトウェアを、CA Technologiesの技術を用いてパッケージ化することが考えられる。
VMwareはオンプレミスインフラとIaaSを横断する仮想インフラを管理したり、仮想インフラの利用状況を可視化したりしやすくするために、ベンダーの買収と製品の拡充を進めてきた。その好例が、CloudHealth Technologiesの買収に関する実績だ。
CloudHealth Technologiesは、Amazon Web Services(AWS)の同名サービスやMicrosoftの「Microsoft Azure」といったクラウドサービスで利用できる、マルチクラウド管理製品・サービスを提供するベンダーだ。同社の製品・サービスは、VMwareによる買収後、「CloudHealth by VMware」として提供されている。
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