VMwareの「VMware Fusion」(以下、Fusion)は、AppleのOS「macOS」で仮想マシン(VM)を実行できるようにするハイパーバイザーだ。Fusionを利用することで、Appleのクライアントデバイス「Mac」でさまざまなOSが実行できるようになる。ただし注意点もある。
AppleのSoC(プロセッサなどシステムの構成要素を1つのシリコンチップに集約した製品)「Apple M1 Chip」を搭載するMacは、Fusionで管理する2、3台のVMを同時に実行しても問題なく機能する。ただしMacのメインメモリとSSD(ソリッドステートドライブ)の容量は、すぐに足りなくなる恐れがある。
メインメモリはVMの数に厳しい上限を課す。メインメモリをVMに過剰に割り当てると、Macはメインメモリ内のデータをSSDに移動させる。その結果、VMの実行速度は低下する。VMが稼働していないときは、そのVMを一時停止するか、中断することで、貴重なメインメモリを必要以上に浪費するのを避けられる。
Macの機種によっては、ディスク容量が不足することがある。Appleはノート型デバイス「MacBook」向けに、SSDを増設できるようにしている。2、3台以上のVMを実行するのであれば、SSDの容量確保が必須になる。
第4回は、VMwareのもう一つのハイパーバイザー「VMware Workstation Pro」の機能を説明する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
残念なブランド体験で8割の顧客は「もう買わない」――Sitecore調査
消費者にとって不都合な事象が発生した際にも、ブランドを好きでいられるのは10人に1人。
ナイキとアディダスに学ぶ ファンを増やす企業文化とは?
スポーツにおけるトップブランドの座を巡ってし烈な競争を繰り広げてきたナイキとアディ...
DXにおける「コンサルティング力」とは?
DXが加速する中でコンサルティング人材へのニーズが高まっています。DXにおける「コンサ...