Macユーザーが「VMware Fusion」を使う前に知っておきたい注意点「VMware Fusion」と「VMware Workstation Pro」の違いを比較【第3回】

「VMware Fusion」は「Mac」の可能性を広げる一方、Macのスペックによっては快適に動作しない可能性がある。FusionをMacで動かすときの注意点とは。

2022年06月03日 05時00分 公開
[Vladan SegetTechTarget]

関連キーワード

仮想マシン(VM) | Mac | VMware | Windows | Linux


 VMwareの「VMware Fusion」(以下、Fusion)は、AppleのOS「macOS」で仮想マシン(VM)を実行できるようにするハイパーバイザーだ。Fusionを利用することで、Appleのクライアントデバイス「Mac」でさまざまなOSが実行できるようになる。ただし注意点もある。

Fusionを使う前にMacユーザーが知っておくべき“あの問題”

 AppleのSoC(プロセッサなどシステムの構成要素を1つのシリコンチップに集約した製品)「Apple M1 Chip」を搭載するMacは、Fusionで管理する2、3台のVMを同時に実行しても問題なく機能する。ただしMacのメインメモリとSSD(ソリッドステートドライブ)の容量は、すぐに足りなくなる恐れがある。

 メインメモリはVMの数に厳しい上限を課す。メインメモリをVMに過剰に割り当てると、Macはメインメモリ内のデータをSSDに移動させる。その結果、VMの実行速度は低下する。VMが稼働していないときは、そのVMを一時停止するか、中断することで、貴重なメインメモリを必要以上に浪費するのを避けられる。

 Macの機種によっては、ディスク容量が不足することがある。Appleはノート型デバイス「MacBook」向けに、SSDを増設できるようにしている。2、3台以上のVMを実行するのであれば、SSDの容量確保が必須になる。


 第4回は、VMwareのもう一つのハイパーバイザー「VMware Workstation Pro」の機能を説明する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。