接続障害のトラブルシューティング
「リモートデスクトップがつながらない」を解決する5つの対策
リモートデスクトップ接続ができないときは、ファイアウォール、セキュリティ証明書などに原因がある可能性がある。接続の問題を特定する方法と、簡単にできる解決策について説明する。
リモートデスクトップ接続は失敗する場合がある。よくある問題は、ネットワーク障害、ファイアウォールの問題、SSL証明書の問題、認証の問題、インフラ能力の制限の5つだ。これらの5つの観点から、リモートデスクトップの接続トラブルの原因と、簡単なトラブルシューティングについて説明する。
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リモートデスクトップのセキュリティ対策
1.ネットワーク障害
有効な通信経路がなくなると、クライアントは当然だがリモートデスクトップ接続ができなくなる。まず原因がネットワークにあるかどうかを判断するとよい。
原因を特定するために、過去に正常に接続できた他のクライアントからのリモートデスクトップ接続を試してみる。これは問題が個々のクライアントに特有の問題なのか、ネットワークが原因なのかを判断するためだ。
ネットワークが原因であると考えられる場合は、更に詳しい原因を見つけるために問題が起こっている範囲を絞り込む必要がある。これによって、問題が無線LANと有線LANのどちらでおこっているのか、VPN(Virtual Private Network)のトラフィックや特定のサブネットのどこで起こっているのかが分かる場合もある。
2.ファイアウォールの問題
リモートデスクトップ接続の問題の原因が、ファイアウォールにあることは少なくない。ファイアウォールに関する問題の発生を防止するためには、クライアントと接続先のサーバ間にある全てのファイアウォールで、リモートデスクトップ接続に必要な一般的なポートが開かれていることを確認しよう。リモートデスクトップ接続で利用する画面転送プロトコルであるリモートデスクトッププロトコル(RDP)は、デフォルトでは3389番ポートを使用する。
場合によっては、複数のファイアウォールの設定を確認する必要がある。例えばクライアントとサーバの両方がファイアウォールを実行している場合や、2つのシステム間に1つ以上のハードウェアファイアウォールがある場合もある。
一部のパブリックネットワークはRDPの通信をブロックする。このネットワーク設定はクルーズ船やホテル、空港、コーヒーショップの無線LANでよく見られる。
3.SSL証明書の問題
セキュリティ証明書も、接続障害の原因の一つだ。リモートデスクトップ接続を利用するシステムの代表例である仮想デスクトップインフラ(VDI)製品は一般的に、社内LANの外部から仮想デスクトップにアクセスするユーザーに対して、通信路暗号化プロトコルSSL(Secure Sockets Layer)証明書を使用する。SSL証明書を利用する場合、以下に述べる2つの要因から、リモートデスクトップが機能しなくなることがある。
クライアントに証明書が信頼されているか
クライアントは証明書を発行した認証機関を信頼する必要がある。大規模で有名な認証機関から証明書を購入する組織にとって、これは通常、問題にはならない。しかし組織内部で生成した証明書の場合は、クライアントが常に信頼するわけではない。信頼できる認証局を使用して、クライアントがリモートデスクトップ接続を確立できるようにする必要がある。
サーバ側の証明書は最新の状態かどうか
クライアントはサーバ側が使用している証明書も検証する必要がある。証明書が期限切れになった場合や、証明書に記載されているサーバの名前が、実際に使用しているサーバと一致しない場合、検証プロセスが中断することがある。そのため証明書が最新の状態であることを確認する必要がある。
4.DNSの問題
一般的なリモートデスクトップ接続の問題の多くは、ドメインネームシステム(DNS)の問題である可能性がある。管理者がリモートデスクトップの接続先サーバのIPアドレスを変更した場合、クライアントのDNSの問い合わせ結果をキャッシュする「DNSリゾルバキャッシュ」が期限切れになるまで、クライアントはサーバに接続できなくなることがある。クライアント側でコマンド「ipconfig /flushdns」を入力すると、キャッシュをクリアし、強制的に名前解決ができる。
外部DNSサーバを使用しており、これが組織のプライベートネットワーク内のサーバの名前解決ができない場合も、クライアントがサーバへ接続できなくなる可能性がある。この問題を解決するには、外部DNSサーバではなく組織のDNSサーバを使用するようにクライアントのIPアドレス設定を変更する。
5.サーバの能力超過
インフラの能力を超える処理が発生すると、リモートデスクトップ接続に問題が発生する可能性がある。サーバに処理が集中した場合、あるいは別の仮想デスクトップを起動したことで既存の仮想デスクトップのパフォーマンスが低下する場合、VDIの実装によってはリモートデスクトップ接続が拒否される場合がある。
以上に述べた5つの問題の大部分は、事前に簡単な運用計画を立てることで防止できる。リモートデスクトップのトラブルシューティングスキルが備われば、他の問題が発生したときにも役に立つだろう。SSL証明書が更新されていることを確認し、ファイアウォールを正しく設定して、VDIの状態を監視することが重要だ。
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