保護対象や企業における役割
「ネットワークセキュリティ」「アプリケーションセキュリティ」の違いと共通点
「ネットワークセキュリティ」と「アプリケーションセキュリティ」は、それぞれどのような特徴があるのか。両者の違いを明確にし、自社のセキュリティ計画に必要な対策を理解しよう。
「ネットワークセキュリティ」と「アプリケーションセキュリティ」の2つの間には明確な違いがある。同時に、両者には共通点もある。
併せて読みたいお薦め記事
ネットワークセキュリティを学ぶ
アプリケーションセキュリティを学ぶ
ネットワークセキュリティは、ネットワーク層のシステムと情報資産を保護する。その対象となるのは、ルーター、スイッチ、サーバ、ワークステーションなどだ。これらのコンポーネントを保護するネットワークセキュリティ製品として「ファイアウォール」「侵入防止システム」(IPS)、「データ損失防止」(DLP)といった製品が存在する。
他にも「パッチ管理」「脆弱(ぜいじゃく)性スキャン」「セキュアWebゲートウェイ」(URLフィルタリングやプロキシサーバといった機能を備えた統合的なWebセキュリティ製品)などのネットワークセキュリティ製品がある。これらの製品は、ネットワーク層に潜むセキュリティホールの発見や防御に有効だ。
アプリケーションセキュリティはアプリケーションのソースコードやアプリケーションが扱うデータなど、アプリケーションに関する情報資産を保護する。アプリケーションの例にはWebサイト、データベース管理システム(DBMS)、モバイルアプリケーション、クライアント/サーバ型(アプリケーション本体をサーバで稼働させ、クライアントがネットワーク経由でアプリケーションにアクセスする方式)のアプリケーションなどがある。アプリケーションセキュリティ製品には「Webアプリケーションファイアウォール」(WAF)や「プログラム解析」「CASB」(Cloud Access Security Broker)などの製品がある。
ネットワークセキュリティとアプリケーションセキュリティは何が似ているのか
ネットワークセキュリティとアプリケーションセキュリティには違いがあるとともに、幾つかの共通点もある。IoT(モノのインターネット)からクラウドコンピューティングまで、昨今のITを取り巻くあらゆる要素を考えると、ネットワークセキュリティの保護対象のほとんどが何らかのアプリケーションを利用する。これに対してアプリケーションセキュリティの保護対象も、そのほとんどが実行時に何らかの基盤となるネットワークを必要とする。
例えばネットワークセキュリティとアプリケーションセキュリティは、いずれもセキュリティポリシー、インシデント対処、災害復旧(DR)といったセキュリティ計画を構成する要素だ。脅威や脆弱性がネットワークあるいはアプリケーションに存在するかどうかは関係なく、ネットワークセキュリティもアプリケーションセキュリティも、企業のビジネスとITに掛かかるリスクを軽減する役割を担う。
ネットワークセキュリティもアプリケーションセキュリティも、継続的な監視が必要な点は同じだ。セキュリティを脅かすイベントの発生を最小限に抑え、セキュリティを最大限に生かしてビジネスを発展させるために、適切な可視性と制御を確保する必要がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
9
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー