「AutoML」の可能性と限界【前編】
「AutoML」(自動機械学習)がデータサイエンティストを楽にする?
多忙なデータサイエンティストの業務負荷をいかに軽減するか。その有力な手段となり得るのが、機械学習モデルの設計や構築を自動化する「AutoML」(自動機械学習)だ。どのような業務を効率化できるのか。
人工知能(AI)技術を実装した企業向けソフトウェアのうち、人気を博している最先端の分野が、機械学習モデルの設計や構築を自動化する「AutoML」(自動機械学習)だ。AutoMLはデータサイエンティストの作業を補完し、企業がAI技術を活用してビジネスプロセスを合理化する一助となる。アナリストや専門家はAutoMLの採用を検討する企業に対して、自社が抱える具体的なニーズを評価することを推奨する。
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成熟したデータサイエンティストチームを組織する企業もあれば、分析の専門家ではないがデータ分析に取り組む従業員である「シチズンデータサイエンティスト」を多数抱える企業もある。データサイエンティストの作業の大半を外部に委託する企業もある。いずれの場合でも、適切な手段と用途を選べば、AutoMLは企業に価値をもたらす可能性がある。
企業は、洞察を生み出すことからソフトウェアロボットのトレーニングに至るまで、さまざまな用途にAutoMLを応用し始めている。AutoMLの真の将来性は、データサイエンティストとのコラボレーションにあるというのが専門家の意見だ。
データサイエンティストの業務負荷を軽減するAutoML
「『データサイエンティストが対処しなければならない単純作業を自動化する』という本来の目的に、AutoMLの用途が合致しているかどうかを確認すべきだ」。テクノロジーサービス企業Clairvoyantで最高技術責任者(CTO)を務めるシェックハー・ベムリ氏はこう語る。
データサイエンティストは「多くの時間をデータエンジニアリングとデータクレンジングに費やしている」と、自然言語処理を扱うPrattleでCEOを務めるエバン・シュニッドマン氏は説明する。シュニッドマン氏は、AutoML製品を以下の3つの区分に分けて紹介する。
- 第1区分
- データの採取とクレンジングのプロセスをどのように合理化できるかを重視
- 第2区分
- 機械学習モデルの開発と導入をどのように合理化するかを重視
- 第3区分
- 機械学習モデルのテストと検証をどのように合理化するかを重視
「AutoMLと拡張分析は、専門家であるデータサイエンティストの代わりにはならない」。そう語るのは、調査会社Gartnerでデータサイエンスとビジネス分析のシニアディレクター兼アナリストを務めるカーリー・イドイン氏だ。「一部の作業は自動化できるが、機械学習モデルの評価や検証のプロセスには、依然として専門家が携わるのが賢明だ」(イドイン氏)
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「AutoML」の可能性と限界
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