「テープ」復権へ【前編】

SSD全盛時代に「テープ」が復活した3つの理由

昔ながらの「磁気テープ」が復活しつつある。HDDやSSDがストレージ市場を席巻する中、テープが必要とされる理由とは。

 磁気テープを古い技術であると見なしていたストレージの専門家は少なくない。だがテープは予想外の復活を遂げた。HDDに加えて、SSD(ソリッドステートドライブ)をはじめとするフラッシュストレージがストレージ市場を席巻する中、かつてのようにテープが主流になると考えている人はほとんどいない。だが注目すべき理由はある。

 新たな世代のテープは容量が大きい。テープ規格「LTO」(リニアテープオープン)の最新版(原稿執筆時点)である「LTO-8」では、テープカートリッジ1台の容量がデータの非圧縮時で12T(テラ)B。次期規格「LTO-9」では、容量はさらに増大する。容量の観点ではHDDをしのぐ。「テープ技術は、規格の世代が進むごとにテープカートリッジ当たりの容量も、データの転送速度もほぼ倍増する」。ITコンサルティング企業Information Services Group(ISG)のシンディ・ラチャペル氏はそう解説する。

 テープはなぜ復活したのか。その主な理由を見ていこう。

理由1:セキュリティ対策

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