「テープ」復権へ【後編】

「テープ」と「クラウド」を組み合わせたバックアップの意外な注意点

バックアップやリストアの手段として「磁気テープ」は有用である一方で課題もあるため、他の手段との併用が望ましい。有力な手段としてクラウドサービスが挙げられるが、注意すべき点がある。それは何か。

 適切かつ迅速なバックアップとリストア(データの復旧)の実現には自動化が欠かせない。一方で「磁気テープ」の運用には「人の介入が必要になる可能性がある」と、ITコンサルティング企業Information Services Group(ISG)のシンディ・ラチャペル氏は語る。例えばテープカートリッジの梱包(こんぽう)と輸送、テープライブラリ(テープカートリッジを格納する「テープドライブ」を複数積載したストレージシステム)への導入といった工程だ。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が広がり、在宅勤務などのテレワークを余儀なくされる状況では、テープの導入や運用に時間がかかる可能性がある。

 テープ技術の進化への追随も簡単ではない。テープ技術の互換性の問題から、古いテープカートリッジからしかデータを取り出せなくなったり、最新のテープカートリッジを利用するためにデータの再取得が必要になったりすることがあるからだ。テープ規格「LTO」(リニアテープオープン)の最新版(原稿執筆時点)である「LTO-8」に準拠したテープドライブは、2世代前である「LTO-6」準拠のテープカートリッジの読み書きができない可能性があると、ディザスタリカバリーベンダーQuest Softwareのエイドリアン・モア氏は説明する。

クラウドとの併用には注意点も

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