クラウド時代のベンダーロックインを考える【後編】

「ベンダーロックインが嫌だからクラウドを利用しない」は賢明か?

ベンダーロックインのリスクと引き換えに、それに見合ったメリットを提供するクラウドベンダーもある。ユーザー企業はクラウドサービスの利用を検討する際、何を重視すべきなのか。

 「ベンダーロックインは悪いことだ」と単純に決め付けることはできない。ベンダーロックインにはメリットとデメリットがある。企業がクラウドサービスの利用を検討する場合、クラウドサービスに何を期待するかによって、ベンダーロックインを許容できる度合いは異なる。

 コンサルティング会社OSTのソリューションアーキテクトを務めるジャレド・ディクソン氏によると、自社のアプリケーションと連携させるPaaS(Platform as a Service)やSaaS(Software as a Service)と、自社のアプリケーションをホストするIaaS(Infrastructure as a Service)は分けて考える必要がある。クラウドベンダー独自の技術を用いたPaaSやSaaSは、ベンダーロックインの可能性が高くなるが、そのリスクに見合う価値を提供する場合もある。これらを利用すべきか否かは、IT部門のクラウドサービスの導入経験や、各PaaSやSaaSの仕組みについての理解度が左右する。

ベンダーロックインは「クラウドを利用しない理由」になるのか

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