2018年11月06日 05時00分 公開
特集/連載

クラウドの台頭に伴う運用体系の変化クラウドの大問題“ベンダーロックイン”を企業が心配しなくなった理由

従来のシステム構築においてベンダーロックインは課題であったが、クラウドでの運用となると話が異なる。クラウド導入によるパフォーマンスの向上を最優先とし、あえてロックインのリスクを背負う企業も多い。

[Kathleen Casey,TechTarget]
画像 クラウドのベンダーロックインはもはや課題ではない?

 クラウドへの移行には数多くの課題と懸念がある一方で、「クラウドのベンダーロックインが問題である」という認識が企業の中でなくなりつつある。

 従来のオンプレミスのデータセンターでハードウェアやソフトウェアを使用している場合でも、ベンダーロックインは企業にとって懸念事項の一つだった。これまでのベンダーロックインのシナリオは、毎年同じベンダーのハードウェア製品を購入することで該当ベンダーへの依存性が次第に高まり、結果として特定のプラットフォームから脱却することが難しくなってしまうと考えられてきた。

 パブリッククラウドの台頭に伴い、企業はオンプレミスのハードウェアとソフトウェアへの依存を回避することが容易になった。だが、ベンダーロックインのリスクを完全に解消するまでには至らなかった。

 調査会社451 Researchのアナリストであるカール・ブルックス氏は、「実際は主要なクラウドプラットフォームの挙動はそれぞれ異なっているため、あるクラウドを選択すると基本的にそのクラウドに依存することになる」と語る。

ロックインへの懸念の減少

 あるベンダーから別のベンダーに移行するには、多大なコストがかかる可能性がある。しかし、クラウドのベンダーロックインに関する企業の懸念は、以前ほど顕著ではなくなってきている。

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