医療IoTのリスクと対策【中編】

「医療IoTデバイスへの攻撃」から患者の命を守るために、まずやるべきこと

医療IoTデバイスは多くのメリットをもたらす一方で、侵害時のリスクは生命に関わるほど重大なものになる。医療現場がIoTデバイスを安全に活用する上で、正確に把握すべき「現状の課題」は何か。

 医療分野で利用されるIoT(モノのインターネット)デバイスの脆弱(ぜいじゃく)性がもたらす脅威は、身体に害を及ぼす場合があるという点で、一般消費者向けデバイスの脆弱性がもたらす脅威よりも深刻度が高い。医療従事者と患者が治療方針を決めて治療を進めるには、正確なデータが欠かせないからだ。

 「医療行為に影響を及ぼすIoTデバイスが、医療と関連付けられているデータにアクセスして改ざんするための踏み台として悪用された場合、最大の懸念は患者の安全だ」。医療機関Intermountain Healthcareで最高情報セキュリティ責任者(CISO)を務めるカール・ウエスト氏はこう話す。

 前回「ペースメーカー停止の恐れも 『医療IoTセキュリティ』を無視できない理由」に続く中編となる本稿は「患者の安全性」に焦点を当て、医療IoTセキュリティの課題を解説する。

最優先は患者の安全確保

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