NVIDIAによる混迷の「Arm買収劇」【後編】

NVIDIAのArm買収で広がる波紋 「Armアーキテクチャ」制限の事態も?

NVIDIAがArmを買収することに対して強い懸念が生じている一因は、世界のさまざまな企業がArmのライセンスを受けているからだ。仮に買収が成立した場合、どのような影響が出るのか。

 NVIDIAがArmを買収することで半導体市場はどう変わるのか。前編「NVIDIAのArm買収にGoogleもMicrosoftも反発 その理由は?」、中編「Arm買収に打って出たNVIDIA ライセンス事業のオープンさを維持できるのか?」に続き、この買収による影響を予測する。

広く浸透する「Armアーキテクチャ」

 業界からはこの買収に対して、公正な競争を阻害するのではないかと懸念を示す声が上がっている。ただしQualcommのような半導体ベンダーは、明確な立場を取るのが難しい状況に置かれている。理由の一つは「Armアーキテクチャ」(Armが設計するプロセッサのアーキテクチャ)が業界に広く普及していることにある。

 世界中のITベンダーが、自社のさまざまなデバイスにArmアーキテクチャを採用している。「そうしたITベンダーがすぐに設計を置き換えることはできない。それは不可能だ」。調査会社Deep Analysisの創業者でアナリストのアラン・ペルツシャープ氏はそう指摘する。

Armアーキテクチャのライセンス事業が問題になる可能性も

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Makenzie Holland
Makenzie Holland

「CIO Dive」シニアニュースライター。2015年に米国インディアナ州立大学ブルーミントン校でジャーナリズムの学士号を取得。連邦政府の技術政策担当記者、『Wilmington StarNews』記者、『Wabash Plain Dealer』記者(犯罪・教育担当)を経て現職。

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