コロナ禍の人工呼吸器増産を支えた「データ品質管理」【前編】

人工呼吸器1日600台製造の医療機器メーカーが語る「信頼できないデータ」の害悪

Vyaire Medicalはコロナ禍が始まった2020年前半、人工呼吸器の増産に踏み切った。意思決定を支えるデータの品質と健全性を高めるために、どのような組織改革をしたのか。

 Vyaire Medicalは世界40カ国で事業展開する医療機器メーカーだ。同社製品の一つに人工呼吸器があり、2020年前半から深刻化した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)と同時にこの機器の需要が急激に伸びた。

 データ統合ソフトウェアベンダーであるTalendのデータ品質管理ツールと、Amazon Web Services(AWS)のクラウドサービスを利用することにより、Vyaire Medicalはパンデミック以前には週に30台だった人工呼吸器の生産量を、2020年半ばまでに1日600台にまで増やすことができた。

 Vyaire Medicalでデータ品質管理の取り組みを率いたのは、2018年後半に入社したCIO(最高情報責任者)のエド・リビツキ氏だ。

「信頼できないデータ」が医療機器メーカーに及ぼした問題

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