見直される「テープ」の存在【後編】

「テープ」が大容量化でHDDを置き去りに? 10年で数十倍増も実現か

日々さまざまなデータを扱う中で、企業が保管するデータは増える一方だ。こうした中でデータ保管用のストレージとして進化を続ける「テープ」の注目点を紹介する。

 「テープ」は過去の技術として捉えられがちだが、実は最新のテープは注目に値する進化を遂げている。法人向けストレージの現代のデファクトスタンダードになっているのは、第1世代が2000年に登場した「LTO」(リニアテープオープン)。Hewlett Packard Enterprise(HPE)、IBM、Quantumが構成する業界団体「LTO Program Technology Provider Companies」(以下、TPCs)が規格を策定しており、2020年に登場した「LTO-9」が最新版だ。

 2010年に登場した「LTO-5」以降の規格はファイルシステム技術「LTFS」(リニアテープファイルシステム)を採用。LTFSは「Windows」「Linux」などの主要OSからデータをファイル形式で操作したり、ファイル単位でデータを移動させたりできるので、コールドデータ(利用頻度が極めて低いデータ)のアーカイブ用途としてより活用しやすくなっている。コールドデータ向きであるテープの特性については前編「『テープ』復活は確実か? 認めざるを得ない“実は古くない”ストレージの利点」で紹介している。

 これから注目すべき動向の一つは大容量化だ。テープカートリッジを製造する富士フイルムの記録メディア事業部長、武富博信氏は「平均して年率30%ほどの大容量化が見込める」と話す。LTO-9の容量(非圧縮時)が1巻当たり18TB(圧縮時は45TB)であることを前提にすると、2030年ごろには1巻で数百TBが実現することになる。それほどの大容量化がなぜ可能なのだろうか。

テープの大容量化のペースはHDD以上 なぜそれが可能なのか

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見直される「テープ」の存在

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