DaaSの世界に「macOS」を持ち込めるのか【第2回】
macOSが「DaaS」で自由に使えない“Appleライセンス的な理由”
DaaSで一般ユーザーが「macOS」を使うことは難しい。その背景には、Appleの厳格なライセンス規約があるという。どういうことなのか。
エンドユーザー自身が業務用端末の種類を選べる場合、Appleのクライアント端末「Mac」は人気の選択肢となる。仮想デスクトップのクラウドサービス「DaaS」(Desktop as a Service)の認知度や機能性の向上に伴い、仮想デスクトップのゲストOSとして、MacのOSである「macOS」を利用することに関心を持つ企業もある。
Appleのライセンス規約が、この可能性に課題を突き付けている。
Appleの“厳格なライセンス”がDaaSでのmacOS利用を制限
併せて読みたいお薦め記事
連載:DaaSの世界に「macOS」を持ち込めるのか
「Mac」とデスクトップ仮想化
macOSには、ハードウェアとソフトウェアに関する厳格なライセンス規約がある。macOSは、Appleが指定した同社製のハードウェアで実行しなければならない。加えて他のベンダーが提供するサービスを通してmacOSを使用することはできない。これはホスティングや時間貸し、端末共有などの業態でApple製ソフトウェアを提供することを禁止する、同社のライセンス規約に基づく。
サードパーティーがDaaSで、macOSの仮想デスクトップを提供することはできない。ユーザー企業がオンプレミスのVDI(仮想デスクトップインフラ)に、macOSの仮想デスクトップを導入することは技術的には可能だ。ただし、これはライセンス規約のグレーゾーンに該当する可能性があり、コストもかさむ。
制限はあるものの、AppleはmacOSへのリモートアクセスを認めている。エンドユーザーが複数の端末から1台のMacに接続することはできるが、Appleソフトウェアを操作できるのは1つのリモートセッション(仮想デスクトップとクライアント端末間の通信単位)のみで、それ以外のリモートセッションは閲覧しかできない。このライセンス規約のために、macOSのリモートアクセス機能は著しく制限されている。
第3回は、macOSのライセンス規約に関する変化を説明する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
技術文書・技術解説
[Jamf Japan 合同会社] MDMだけでモバイルセキュリティは十分? 不足する対策を16項目でチェック -
製品資料
[株式会社ウェーブスプリッタ・ジャパン] 100Gbps対応の光トランシーバーはどう選ぶ? 10分で分かる選定のポイント -
製品資料
[株式会社フィックスターズ] 組み込み開発の生産性と機密性を両立、自社環境で構築する「セキュアAI」活用術 -
製品レビュー
[ServiceNow Japan合同会社] 問い合わせの約9割を自動で解決、AI主導の自律型CRMがもたらす業務変革の全貌 -
市場調査・トレンド
[ServiceNow Japan合同会社] AI活用が業務自動化で止まる理由は何か? 調査で判明した課題と変革への道筋
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
2
【基本情報技術者試験】「デュプレックスシステム」と「デュアルシステム」の違いは?
-
3
GitHubが指摘 AIが書いた「おそらく動くコード」が招くシステム崩壊
-
4
なぜOpenAIやAnthropicのAIは「脱走」したのか 情シスが迫られるエージェント統制
-
5
Anthropicが明かす AIは入力データを「どこまで覚えているのか」
-
6
「高すぎるGPU」を捨てAI推論をCPUへ Armが示す電力とコストの現実解
-
7
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
8
【漫画付き】"RAG導入失敗3例"と処方箋 「入れても使われない」を終わらせる
-
9
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
10
レガシーコードを捨てJavaで勘定系を再定義 ソニー銀行、フルクラウド化の全容
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
生成AIのハルシネーションを防止 回答精度を高めるセマンティックレイヤーとは
-
2
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
3
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
4
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
7
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
8
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
-
9
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
10
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー