新旧ストレージの未来【後編】

SSD黎明期に爆誕した「NVMe」の最盛でSASはついに消えるのか

SSDなど企業向けでも使われるストレージを接続するための規格に「NVMe」や「SAS」がある。SSDの黎明期に開発されて以来、NVMeは多様な進化を遂げてきた。新旧のストレージ技術に勝敗はつくのか。

 SSDがストレージの主流になる中で、接続規格の「SAS」(Serial Attached SCSI)は“旧仕様”の技術だと見なされるようになった。一方でSSDのための規格として開発され、I/O(入出力)の性能が求められる用途を中心に利用の裾野を広げてきたのが「NVMe」(Non-Volatile Memory Express)だ。その誕生から最近の進化までをまとめつつ、「NVMe」対「SAS」の今を探る。

NVMeに対する評価

 NVMeは、汎用(はんよう)インタフェース「PCIe」(PCI Express)を介して接続するために使われる。NVMeが策定される以前は、PCIeを介した接続では非標準の技術が使われることがあった。

 そうしたSSD黎明期に、100社ほどのベンダーが参加するコンソーシアム(共同事業体)NVM Expressが業界標準の規格としてNVMeを開発した。その目的は、SSDの長所を引き出すための標準的な技術を生み出すことだった。内部に稼働部品を持つHDDとは異なり、半導体を使ったソリッドステート(固定状態という意味)なストレージ技術であるSSDから、高速性のある読み書きと、低レイテンシ(低遅延)の性能を十分に引き出すことが狙いだった。

旧仕様のSASより専用の「NVMe」

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