国際規格に準拠する8製品を紹介【後編】
DellやMicrosoftも提供 “徹底的”にデータを消去できるツール4選
PCを廃棄する際、安全かつ確実にデータを消去することは、企業のコンプライアンス順守において重要だ。そのために役立つデータ消去ソフトウェアやツールを4つ紹介する。
PCのリプレースや廃棄の際、安全かつ確実に機密情報を消去できるデータ消去ソフトウェアやツールにはどのようなものがあるのか。本稿は確実なデータ消去と消去証明書を発行できるソフトウェアやツールを4つ紹介する。
お薦めのデータ消去ソフトウェアやツール4選
併せて読みたいお薦め記事
連載:国際規格に準拠する8製品を紹介
マルウェア対策ツール選定ガイド
5.Dell Data Wipe
Dell Technologiesの「Dell Data Wipe」は、同社の企業向けPC群「Dell Enterprise Client」が搭載するBIOSの機能だ。BIOSの操作画面から呼び出すことができ、以下の消去方式を用いてデータを消去する。
- Secure Erase
- 接続規格「SATA」(Serial ATA)に準拠したインタフェースを搭載するストレージに対して利用する。
- Sanitize
- 「eMMC」(組み込み用途向けNAND型フラッシュメモリ)に対して利用する。
注意すべき点として、Dell Data Wipeは手動で起動する必要がある。特定のストレージを選択して消去することはできず、ストレージの全データが消去対象になることにも気を付けなければならない。
6.Donemax Data Eraser Enterprise Version
Donemax Softwareの「Donemax Data Eraser Enterprise Version」は、企業向けのデータ消去ツールだ。ディスクだけではなく、個別のファイルやパーティション(領域)、外付けHDDのデータ消去が可能だ。不要なソフトウェアのアンインストール、「Cookie」(Webブラウザに記録されるWebサイト閲覧履歴情報)の削除、検索履歴の消去機能も搭載している。
7.Enterprise Data Erasure
Extreme Protocol Solutionsの「Enterprise Data Erasure」は、以下3種類の方法で利用可能だ。
- PXEを利用する方法
- デバイスを遠隔で起動する「プリブート実行環境」(PXE)を使って、ネットワーク経由でソフトウェアを起動する。
- USBメモリを利用する方法
- ソフトウェアをインストールしたUSBメモリを消去対象の端末に挿入し、ソフトウェアを起動してデータを消去する。
- 消去ステーションを利用する方法
- 消去対象の端末ごとに専用の端末や装置(ステーション)を設置し、その場でデータを消去する。
消去ステーションは約35種類の消去方式(国際規格に準拠)と検証方式を用いることが可能で、以下の機能を搭載している。
- 改ざん防止機能付きのレポート生成機能
- 消去前および消去後のデータの状態や正常性を確認する機能
- 消去証明書の発行と印刷の自動化機能
8.SDelete
Microsoftは、同社のシステム管理ツール群「Sysinternals」の一つとして、無料のデータ消去ソフト「SDelete」を用意している。
SDeleteは、米国防総省(DoD)が定めるデータ消去規格に沿った消去技術を採用している。ただし、SDeleteはコマンドライン用のツールであり、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)を備えていない点には注意が必要だ。
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