マルウェア対策ツールを使うのであれば、できるだけ自社に適した製品を選定するようにしよう。どのような製品があるのか。5つのマルウェア対策ツールを紹介する。
企業にとって必須のセキュリティ対策になるのが、マルウェア対策ツールの導入だ。さまざまな製品があるので、自社に適しているマルウェア対策ツールを選ぶことが欠かせない。本連載は主なマルウェア対策ツール10製品を紹介する。今回はそのうち5つの製品を紹介する。
Bitdefenderは一般消費者向けと企業向けに複数のマルウェア対策ツールを提供している。「GravityZone Business Security Enterprise」は大企業が主な対象だ。エンドポイントを監視する「EDR」(Endpoint Detection and Response)をはじめ、さまざまなセキュリティ機能を提供する。
Cisco Systemsの「Cisco Secure Endpoint」(旧AMP for Endpoints)は、企業のネットワーク全体を監視し、マルウェアを特定してブロックする。EDRの他、EDRの拡張版「XDR」(Extended Detection and Response)やセキュアDNS(ドメインネームシステム)、Cisco Systemsのセキュリティ研究機関Cisco Talosによる脅威分析サービスなどを影響する。「Essentials」「Advantage」「Premier」の3つのプランがある。
ESETの「ESET PROTECT」は、高度な脅威分析機能とマルウェア行動分析機能を組み合わせることで、強固な防御を図る。保護対象にはメールシステムの他、社内ポータルサイト構築ツール「Microsoft SharePoint」、スマートフォンやタブレットといったエンドポイント、ファイルサーバなどが含まれる。
F-Secureの「F-Secure Total」は、エンドポイントをランサムウェア(身代金要求型マルウェア)やスパイウェア(監視用ソフトウェア)、トロイの木馬などさまざまな脅威から守る。従業員によるWebサイト閲覧も監視し、マルウェアに感染したWebサイトやドメインを特定できる。
Kaspersky Labの「Kaspersky Premium」は、導入も運用もしやすい製品だと考えられる。エンドポイントのマルウェア対策やアイデンティティー(ID)保護、VPN(仮想プライベートネットワーク)、24時間365日のサポート体制などを提供している。
後編は、「マルウェア対策ツール10選」の後半を取り上げる。
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