「ネットワーク技術」ではどうか? 何でも答える“ChatGPTの実力”ChatGPTとネットワークエンジニア【前編】

ChatGPTは仕事に使えるという見方がある一方、人の仕事を奪うという見方もある。日々ネットワーク設計やトラブルシューティングに取り組むネットワークエンジニアにとってはどうか。

2023年12月05日 05時00分 公開
[David WeldonTechTarget]

関連キーワード

人工知能 | チャットbot | ネットワーク


 テキストや画像などを自動生成するAI(人工知能)技術「生成AI」(ジェネレーティブAI)技術の活用が広がっている。特に2022年11月、AIベンダーのOpenAIが開発したチャットbot型AIサービス「ChatGPT」の一般公開は議論を呼んだ。ITの専門家はChatGPTが自分たちの仕事にどのような影響を与えるのか、あるいは自分たちのどのような仕事が消えていくのかについて考察してきた。

 ネットワーク分野で考える場合、生成AIはネットワーク担当者のさまざまな複雑なタスクをサポートし、ありふれたプロセスを自動化できる。筆者の意見としては、ChatGPTはネットワークエンジニアにとって脅威ではない。むしろ活用すべきだ。

ChatGPTは「ネットワーク」にも詳しい?

 AI分野のコンサルタントであるアルベルト・ロルダン氏によれば、ChatGPTはネットワークエンジニアにとっては以下の分野で活用が期待できる。

  • トラブルシューティング
  • アーキテクチャ設計
  • 各種ネットワーク性能のパフォーマンス向上

 これらの分野に熟練していないネットワークエンジニアにとって、ChatGPTは貴重なアシスタントとなるだろう。

 ChatGPTはネットワークエンジニアのタスクや業務プロセスの一部を自動化できるという意見がある。調査会社Forrester Researchのバイスプレジデント兼主席アナリストのディエゴ・ロ・ジュディス氏には次のように話す。「ChatGPTは、ネットワークエンジニアが自動化したいプロセスを指示すると、該当するソースコードを正確かつ完全な形で表示することができる」

 ジュディス氏によれば、ChatGPTが生成したソースコードはそのまま利用できる。既存のソースコードと組み合わせることで、拡張や修正、保守なども可能だ。


 後編はネットワークエンジニアがどのような質問をChatGPTに投げ掛ければよいかを解説する。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...