PCのリプレースや廃棄で必要になるのがデータの消去作業だ。安全かつ確実に機密情報を消去すると同時に、消去証明書を発行できるデータ消去ソフトウェアを4つ紹介する。
PCに格納されている機密情報を安全かつ確実に消去するためのソフトウェアにはさまざまなものがある。これらのソフトウェアは、採用している消去技術がどの国際基準に準拠しているのか、USBメモリといった外部デバイス内のデータにも使えるのか、消去証明書を発行できるのかといった観点から比較が可能だ。主要な8つのデータ消去ソフトウェアの中から、本稿は4つを紹介する。
LSoft Technologiesの「Active@ KillDisk」は、クライアントOS「Windows」「macOS」「Linux」で利用できる。
Active@ KillDiskは、データ消去の国際規格24種類に準拠した技術で、HDD、SSD、M.2USBメモリに保存されたデータを消去する。改ざん防止機能付きのデータ消去証明書の発行、バーコードやQRコード形式でのデータ消去証明書の出力が可能だ。
Jeticoの「BCWipe」は、ファイルやフォルダ、Webブラウザの検索履歴、ユーザーアクティビティーの情報などさまざまなデータを削除する。個人用の「Home」版は非商用目的でのみ利用でき、個人用PCのファイルやフォルダの消去に適切だ。
企業向けの「Enterprise」版は、米国防総省(DoD)や米国立標準技術研究所(NIST)が定めるデータ消去規格に沿った消去技術を採用している。スクリプト(簡易プログラム)やCLI(コマンドラインインタフェース)を使った消去の自動化、複数のPCやデバイスでのデータ消去の一元管理、消去すべきデータを検索する機能も備えている。
Stellar Information Technologyの「BitRaser Drive Eraser」は、PCやサーバ、SSD、GoogleのOS「ChromeOS」を搭載するクライアントデバイス「Chromebook」といった、幅広いデバイスのデータを消去できる。
BitRaser Drive Eraserは、改ざん防止機能付きのデータ消去証明書を発行可能だ。
ライセンスの価格は消去するドライブの数によって変動する。
「Blancco Drive Eraser」は、Blancco Technology Groupが提供する企業向けデータ消去ソフトウェアだ。同社が商標権を持つ、無料の個人向けデータ消去オープンソースソフトウェア(OSS)の「Darik's Boot and Nuke」(DBAN)を、企業向けに特化させた商品がBlancco Drive Eraserだ。
Blancco Drive Eraserは、DBANの基本的な機能に加えて、以下の機能を有する。
次回も、データ消去ソフトウェアを4つ紹介する。
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