情シスキャリアをアップデートする【第5回】

「壊さず変える」で進めた情シス改革 岩塚製菓 情報システム、DXリーダー 関 隆志氏に聞く

岩塚製菓の関 隆志氏は、レガシーなITインフラを基盤とする社内システムの中で試行錯誤を繰り返してきた結果、情報システム部門の変革とDXの推進をけん引する立場にある。何に注力し、逆に何を「しなかった」のか。

連載:情シスキャリアをアップデートする

情報システム部員は、日々の運用・問い合わせ・トラブル対応といった"目の前の業務"に追われがちだ。その中でも、評価され、次の役割を任されている人もいる。そのような人は、何をしてきたのか? 逆に何を「やらない」と決めてきたのか? この視点から、評価される情シスになるための、業務の取捨選択や判断軸を整理する。

 企業が歴史を重ねる中で、これまでの業務やシステムが蓄積され、結果として現在の環境との調整が求められるケースも少なくない。こうした状況に対応し、時代の変化に適応していくために、多くの企業はシステム刷新やDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む。一方で、情報システム部門(以下、情シス)は「守り」と「攻め」のはざまで判断に迷い、変革が進まないケースもある。

 岩塚製菓で20年以上にわたり改革を推進してきた、同社情報システム部部長兼DX推進室室長の関 隆志氏は、この壁を「やること」と「やらないこと」を両立させることで乗り越えてきた。本稿では、「守りの情シス」を「攻めの組織」に変える中で、関氏が「やらないこと」「やらなかったこと」を紹介する。

写真 (左)40年以上愛され続ける、日本のお米で作った甘じょっぱいソフトせんべい、岩塚製菓の「味しらべ」、(右)4種のチーズパウダーを使用、「味しらべ 濃旨チーズ味」

「完璧な合意形成」はしない

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