知ったかぶりを防ぐIT英語

要件定義の敵? IT部門を悩ませる「bells and whistles」の正体と教訓

海外のIT記事で見かける「bells and whistles」。実はシステムの成否を分ける重要なIT用語です。言葉のルーツから、ベンダー交渉で使える実用フレーズ、実務に生きる教訓までを一挙に解説します。

 海外の人事分析ツールのトレンドを伝える英語記事の中に、次のような文があります。

英文

All HR analytics tools come with various bells and whistles that improve analytics processes. However, an HR manager's first consideration should be how well the software integrates with their current HR applications.

直訳

人事分析ツールには、分析プロセスを改善するさまざまな鐘と笛が付属しています。しかし、人事担当者がまず考慮すべき点は、そのツールが既存の人事アプリケーションとどれだけうまく連携できるかということです。

出典:10 HR analytics tools that can optimize your workforce

 文中の「bells and whistles」を直訳すると「鐘と笛」という意味になり、まるでソフトウェアに楽器が付属しているようで非常に不自然に聞こえます。

 実は、これはIT業界のシステム選定や開発現場、あるいはビジネス全般においてよく使われる比喩表現(イディオム)なのです。

正解と意味

 IT業界におけるbells and whistlesの正しい意味は、「必須ではない装飾的な機能」「見栄えは良いがおまけの機能」「過剰な追加機能」です。

 システムやソフトウェアの本来の目的(コア機能)には直結しないものの、ユーザーの目を引くために追加された派手な機能や、オプションの拡張機能などを指します。文脈によって、「機能過多」「費用の無駄」といったネガティブな意味合いで使われることもあれば、マーケティング的な文脈で「フルスペックでリッチな仕様」というポジティブな意味合いで使われることもあります。

語源と由来

印刷する
SNSでシェア

知ったかぶりを防ぐIT英語

海外IT記事に頻出するイディオムの「本当の意味」をご存じでしょうか。翻訳ツールの誤訳に騙されず、現場やベンダー交渉で直結する生きたIT英語とビジネスの教訓を分かりやすく解説します。

この連載の記事をもっと見る

関連記事

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー