仮想化ライセンス変更に対応
停止時間は最長30分 大塚商会に学ぶ、大規模VMの短期間移行アプローチの裏側
大塚商会は、同社が展開するクラウド基盤の刷新に向けて「Nutanix Cloud Platform」を採用したと発表した。顧客1000社超の仮想マシン移行を迅速に進め、切り替えに伴う停止時間を抑制したという。
大塚商会は、同社が展開するクラウド基盤「Cloud IaaS」の全面刷新に向けて「Nutanix Cloud Platform」を採用した。2026年9月8日、Nutanixが発表した。従来の仮想化基盤におけるライセンス体系変更を受け、事業継続性の確保とサービス品質向上を目的に新基盤「Cloud IaaS 2」を構築。移行ツールを活用して1000社を超える顧客の仮想マシン移行を迅速に進め、切り替えに伴う停止時間を抑制した。
大塚商会が「Nutanix」で1000社超のクラウド基盤を迅速刷新できた理由
大塚商会は、企業のITインフラや業務システムを幅広く支えるソリューションを提供している。同社が展開してきたCloud IaaSでは、サービス基盤に採用していた仮想化ソフトウェアのライセンス体系が変更されたことで、従来の形でサービスを継続して提供することが困難になるという課題に直面した。
1000社を超える顧客が稼働させている大量の仮想マシン(VM)を抱える中、サービスの停止時間を最小限に抑えつつ、スケーラブルかつ高可用性を備えた新基盤へ移行することが急務となった。
同社はIaaS事業の継続性、運用安定性やセキュリティの高水準な確保、自社サービスとして責任ある運用の担保を軸に基盤の刷新を決断。複数の選択肢を比較検討した結果、Nutanix Cloud Platformの採用を決めた。大量のVMを収容できる拡張性と耐障害性に加え、専用の移行ツール「Nutanix Move」による迅速な移行性、手厚い技術支援体制を評価した。
構築プロジェクトで大塚商会は、Nutanixのコンサルティングサービスやテクニカルアカウントマネージャーによる支援を活用。開発始動から約3〜4カ月という短期間で新サービス基盤であるCloud IaaS 2を立ち上げた。既存環境からのVM移行にはNutanix Moveを適用し、1カ月当たり100社を超えるペースで移行を推進した。顧客1社当たりの作業を1時間以内、実質的なシステム切り替えに伴う停止時間を20〜30分程度に抑え、顧客業務への影響を最小限にとどめながら円滑な移行体制を整えた。
大塚商会 たよれーるマネジメントサービスセンターデータセンター運用課シニアテクニカルスペシャリストの萩原通人氏は、「Nutanixのおかげで、短期間で新たなIaaS基盤が構築でき、1000社を超える顧客のVM移行もスムーズに実現できて助けられている」と述べる。今後は、遠隔地データセンターを活用した2次バックアップによるデータ保全性の向上など体制をより強化し、IT担当者が不在の中小企業を含めた顧客企業の事業継続と事業基盤の安定運用を支援していく。
(※)この記事は本多和幸氏と谷川耕一氏によるIT事例メディア「CaseHub.News」に掲載された「大塚商会、IaaS基盤刷新で千社超の移行を短期化 停止時間を抑制」(2026年9月9日)を、TechTargetジャパン編集部で一部編集し、転載したものです。
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