『【令和8年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者』出張版
【基本情報技術者試験】「デュプレックスシステム」と「デュアルシステム」の違いは?
ITの基礎理論から経営・マネジメントまで幅広い知識が問われる国家資格「基本情報技術者試験」。IT担当者が直面しやすいテーマを取り上げ、図解を交えながら実践的な知識を解説します。今回は、システム障害が発生した際の影響を最小限に抑えるための、複数台のコンピュータを用いたシステム構成について解説します。
「基本情報技術者試験」は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施し、経済産業省が認定する国家試験です。「ITエンジニアの登竜門」として知られていますが、ITの基礎だけではなく、プロジェクトマネジメントや経営戦略、関連法規、会計など、ITをビジネスに活用するための幅広い知識が問われるのが特徴です。そのため、エンジニアのみならず、企業のIT担当者やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関わるビジネスパーソンにとっても、実務に直結する知識を体系的に学べる資格として重要視されています。
本記事はSBクリエイティブ刊『【令和8年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集』(高橋 京介 著)から、IT担当者が日々の業務で直面しやすい重要テーマをピックアップし、図解を交えながら解説します。今回は、システム障害が発生した際の影響を最小限に抑えるための、複数台のコンピュータを用いたシステム構成について解説します。
「システム構成」によるシステムの分類
前項では「処理の仕方」でシステムを分類しました。ここからは「システム構成」でシステムを分類する方法を解説します。
システム構成による分類
システムを「システム構成」で分類すると、主に以下の3種類に分類できます。図も確認しながら読み進めてください。
| 分類 | 説明 |
|---|---|
| シンプレックスシステム | 1つのコンピュータだけのシステム構成。システム構成の中で最もシンプルな構成。 この構成では、システムのどこか1箇所でも障害が発生すると、システムは停止する。 |
| デュプレックスシステム | メインで動作するコンピュータと、故障に備えて待機しているコンピュータの2つのコンピュータからなるシステム構成。 シンプレックスシステムに予備のコンピュータを追加した構成。 |
| デュアルシステム | 2つのコンピュータが同じ処理を行い、結果を照合して正しいことを確認するシステム構成。 2つのコンピュータがまったく同じ処理を行うので、処理能力はシンプレックスシステムとほぼ同じ。 |
基本情報技術者試験では、デュプレックスシステムとデュアルシステムを区別する問題がよく出題されます。どちらも「2」が関係する用語なので、混同しないように注意してください。
ホットスタンバイとコールドスタンバイ
基本情報技術者試験では、通常動いているコンピュータのことを「現用系(げんようけい)」といい、待機している予備用のコンピュータのことを「待機系(たいきけい)」といいます。また待機系の状態には「ホットスタンバイ」と「コールドスタンバイ」の2種類があります。
ホットスタンバイとは、メインで動作している現用系だけでなく、待機系にも常に電源を入れておき、現用系と同じデータやプログラムをコピーして保持しておく動作状態です。このように待機系も起動させておけば、現用系に障害が発生した場合に、迅速に処理を引き継ぐことができます。常に電源が入っていて熱い状態(Hotな状態)であることから「ホットスタンバイ」と呼ばれています。
一方、コールドスタンバイとは、ホットスタンバイとは逆の状態です。待機系には電源は入れず、停止した状態で待機させておく構成です。このように待機系を停止させておけば、運用コストが安くすみます。電源が入っておらず冷たい状態(Coldな状態)であることから「コールドスタンバイ」と呼ばれています。
※この記事はSBクリエイティブ刊『【令和8年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集』から、アイティメディアが出版社の許可を得て一部加筆編集の上、転載したものです(無断転載禁止)。
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