クラウドにあるスマホ/タブレットをリモート操作
「Nexus 9」も「Xperia Z3」も月3万円でいじり放題、Amazon新サービスのお得度は?(1/2 ページ)
「Android」「Fire OS」などを搭載した物理端末をクラウドで動かして、モバイルアプリをテストできるサービスが「AWS Device Farm」だ。競合サービスの動向と併せて紹介する。
米Amazon Web Services(以下、Amazon)は、開発者向けの新しいモバイルアプリケーションテストサービスの提供に乗り出した。
2015年7月中旬、Amazonはモバイルアプリ開発者向けサービス「AWS Device Farm」の提供を開始した。AWS Device Farmは、Amazonのクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」に設置した端末を使い、米Googleの「Android」とAmazonの「Fire OS」という2種類のOS向けアプリをテストできるようにするサービスだ(同年8月4日には、新たに米Appleの「iOS」向けアプリもテスト対象にした)。
アプリ開発者は、AWS Device Farmにアプリをアップロードして、アプリを実際の端末でテストする。数分後には、バグやパフォーマンスの問題を示す結果が得られる。
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テストは、メーカーやOSのバージョン、フォームファクター(形状や大きさなどのハードウェア規格)が異なるさまざまな物理端末で実行できる。AWSによると、物理端末を使用するアプリテストでは、エミュレータを使用する場合と異なり、メモリやCPUの使用率、場所、メーカー/通信事業者による変更が反映されるという。
「エミュレータではなく実際の端末でテストできるのは便利だ」。こう話すのは、米カリフォルニア州サンノゼにあるモバイル戦略・アプリ開発会社Propelicsの共同創設者であるアダム・ブックマン氏だ。「実際の端末でアプリを実行すれば、ジェスチャを利用したり、動作を中断したりできる。例えば、オフラインにしたり、電話を受けたりするなどだ。カメラや他のデバイス固有の機能を動作させることもできる。これは全く新しい状況だ」(ブックマン氏)
AWS Device FarmのサービスプラグインとAPIを使用すると、「Jenkins」などの「継続的インテグレーション(CI)」システムからテストを自動的に開始できる。CIシステムは、コンパイルやテストといったビルド処理を定期的に実行して、アプリ変更時のバグを見つけやすくする。
米GoogleはAWS Device Farmが誕生する1年前に、米Appurifyを買収してモバイルアプリテスト市場に参入済みだ。Appurifyは、物理端末でアプリがテスト可能なクラウドサービスを提供するスタートアップ企業である。
「開発者にとって、Android市場の細分化は重要な問題である」。米コネティカット州ウィルトンに本社を置くNewsの1部門であるNews America Marketingで、モバイル開発者として働くレシャト・ハサンコリ氏は、2015年7月上旬に開催されたAWS関連イベント「AWS Summit」でこう強調した。
「物理端末を使用するに越したことはない。ただし、存在する全ての端末をテストするために、何千人ものテスターを用意することはできない。テスト用の端末を自分で購入することも可能だが、すぐに新製品が発売されることを考えると、AWS Device Farmのようなサービスを利用するのが得策だろう」とハサンコリ氏は語る。
AWS Device Farmのおかげで、さまざまな物理端末のテストに掛けていた時間を、有効なテストケースの作成や自動化処理の開発に充てられるようになったとハサンコリ氏は言う。
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